ディスプレーを内蔵しAndroid OSで動くVRグラス「Vision」
アルカテルの新型VR HMDはAndroidで動作し、スマートフォンを装着する必要なく単体で利用可能な「Vision」。いわばスマートフォンをそのまま内蔵したVR HMDです。ただしAndroidはコンテンツの再生やVRコンテンツストアへのアクセス用にカスタマイズされたものが搭載されており、ホーム画面を表示することはできません。Androidアプリのインストールも非対応です。
本体は充電式。バッテリー容量など細かいスペックは現時点では不明です。CPUも「Galaxy S6と同じもの」(ブース説明員)とのことで、サムスンのExynosを作用しているようです。ディスプレー解像度は2Kとのこと。VRコンテンツは独自のストアから配信する予定だそうです。なお「Vison」はVRヘッドマウントディスプレーメーカーのIdealens社とコラボしており、コンテンツ共有の面でも提携が行なわれるかもしれません。発売時期はまだ未定ながら、価格は500ユーロ程度になるだろうとのこと。
手のひらサイズの超小型360度カメラ「Alcatel 360」2つのデザイン
360度の静止画や動画を撮影できる「Alcatel 360」は2つの形状で登場します。サムスン電子の「Gear 360」よりもさらに小型で円形のデザインのものと、クレジットカードの半分程度というスクエアな形状のもの。どちらもカメラ性能は同等とのこと。説明員によると2Kで30fpsの動画を撮影できるとのことです。本体の保護とバリエーションを楽しむための、シリコン製のカラーカバーも提供されます。
「Alcatel 360」はバッテリーを非搭載にすることで小型化を実現しました。電源をスマートフォンから直接取れるようにmicroUSB端子を備えており、スマートフォンのmicroUSB端子に装着するか、延長ケーブルなどを使って接続します。対応スマートフォンは現時点ではアルカテルの「IDOL 4S」シリーズと「POP4」シリーズですが、2017年には他社製品も含め対応機種を増やすとのこと。価格は99ユーロの予定で、早ければ年内に発売されるとのことです。
Wi-Fi内蔵でスマホがなくても使える「Movetime WiFi Watch」
「Movetime WiFi Watch」はその名前の通り、Wi-Fiを内蔵したスマートウォッチ。アルカテルの過去のスマートウォッチはBluetoothでスマートフォンと接続して使うことを前提としていましたが、「Movetime WiFi Watch」はスマートフォンがない場合でもWi-Fi経由でデータ通信を行なうことが可能です。
アルカテルの独自OSを採用していますが、アイコン形状などは「Android Wear」に類似しています。ペアリングできるスマートフォンは現時点ではアルカテル製品とのこと。本体はアナログ時計を思わせる円形デザインで、フレームは金属製で高級感を出しています。ディスプレーは1.39型、解像度は400×400ピクセル。スマートウオッチとして一般的な、通知や活動量系などの機能はひととおり備えています。
内蔵のモーションセンサーを利用し、Movetime WiFi Watchをはめた腕を大きく動かすことでカメラを起動してシャッターを切ったり、音楽再生のコントロールも可能です。「Movetime WiFi Watch」は早ければ9月中に発売される予定で、価格は169ユーロとのこと。
この連載の記事
-
第29回
スマホ
防水対応がトレンド? IFA 2016で見かけたカッコイイ防水スマホ -
第28回
トピックス
ゆうこばがフォッシルの最新スマートウォッチ「Qマーシャル」をドイツでゲット -
第27回
PC
HPが筒状やモジュール型など日本未発表のPCをIFA 2016で展示 -
第25回
トピックス
サムスンとLGがIFA 2016で新型湾曲液晶ディスプレーを展示 -
第24回
デジタル
Xperiaはスマホだけじゃない! Earの日本語版などを実機レポート -
第23回
スマホ
IFAのZTEブースで「AXON 7 mini」「Blade V7 Max」をチェック -
第22回
デジタル
「AMDは帰ってきた」VRに注力するAMD基調講演レポート -
第21回
スマホ
支援するキックスターターが集結したIFA 2016サムスンブース -
第20回
スマホ
音とカメラとデザインにこだわったZTE「AXON 7 mini」日本投入の理由 -
第19回
スマホ
続々登場の中国スマホメーカー IFAで見つけた知られざる端末たち - この連載の一覧へ