ドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2016にてCerevoは、スポーツビジュアライズカメラの「REC-1」をはじめとするスマートスポーツブランドの「XON」やロボット型のプロジェクター「Tipron」などの同社製品をブース展示で欧州向けに披露。いずれの製品も秋以降に販売を予定している。
今回の展示された「REC-1」は昨年のIFAで発表した製品だが、1年間かけて機能を進化。カメラとは別の外付センサー「LOG-1」と連携させることで、撮影した動画にセンサーが収集した情報を重ねて表示できるようになった。
たとえば自転車乗車時にLOG-1を自転車に装着し、REC-1をヘルメットに取り付けて録画をすれば、映像を再生したときに同じ画面上に時速や傾きといった情報が数値やグラフでオーバーレイ表示される。搭載されているセンサーは6軸、温度、気圧、磁気。電源は一次電池(CR2032)を使用し、最大約7日間の稼働時間となっている。
LOG-1はIPX4相当の防水機能対応なため、屋外でも安心して使える。さらに三脚穴や市販の取り付けベルト、結束バンドでも取り付けられるアダプターも同梱。バイクやクルマのサスペンションやタイヤハウス、操作ペダルやスイッチ類へ手軽に装着可能。サイズは約40×12×55mm/約12gと手のひらサイズなので、装着時に邪魔にならいのもポイント。
カメラ部のREC-1は、本体での操作を電源と撮影のスイッチのみ絞り、細かな設定などは専用のスマホアプリからコントロールし無線LANを使ったライブ再生にも対応。価格は299ユーロを予定している。
「XON」シリーズとしては自転車向けの「RIDE-1」も展示。RIDE-1はソフトバンクが運営するクラウドファンディング「+Style」で商品化を目指したものの、目標にはいたらなかった製品だが、支援者の反響や要望を踏まえて製品化を決定している。
RIDE-1は約145×32×23mmと棒状の形をしたデバイスで、9軸や温度、気圧、照度、Wi-FiやGPSといった各種センサーや機能を搭載。さらにANT+にも対応しているので、スマホだけでなくヘルスケア用品などとの連携もできる。
RIDE-1が収集したデータは、スマホを経由してクラウド上で管理可能。リアルタイムで遠隔からのモニタリングもできるので、たんなるサイクリングのログ収集だけでなく、レースなどの実況や解析にも活用できる。
同社の岩佐琢磨代表によると、防水性などが解決できれば自転車以外のスポーツにも応用可能とのこと。価格は299ユーロを予定しており、欧州は自転車競技の人気が高い地域なので、日本以上に注目集めそうだ。
この連載の記事
-
第29回
スマホ
防水対応がトレンド? IFA 2016で見かけたカッコイイ防水スマホ -
第28回
トピックス
ゆうこばがフォッシルの最新スマートウォッチ「Qマーシャル」をドイツでゲット -
第27回
PC
HPが筒状やモジュール型など日本未発表のPCをIFA 2016で展示 -
第26回
スマホ
単体動作のVR HMD「Vision」を展示 IFA 2016アルカテルブースレポ -
第25回
トピックス
サムスンとLGがIFA 2016で新型湾曲液晶ディスプレーを展示 -
第24回
デジタル
Xperiaはスマホだけじゃない! Earの日本語版などを実機レポート -
第23回
スマホ
IFAのZTEブースで「AXON 7 mini」「Blade V7 Max」をチェック -
第22回
デジタル
「AMDは帰ってきた」VRに注力するAMD基調講演レポート -
第21回
スマホ
支援するキックスターターが集結したIFA 2016サムスンブース -
第20回
スマホ
音とカメラとデザインにこだわったZTE「AXON 7 mini」日本投入の理由 -
第19回
スマホ
続々登場の中国スマホメーカー IFAで見つけた知られざる端末たち - この連載の一覧へ