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Core i7-6700&GTX 1080を搭載した「GALLERIA XG」で重量級ゲームも快適プレー

2016年06月30日 17時00分更新

文● 加藤勝明、編集●オオタ/ASCII.jp

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WQHDや4Kでも快適プレー!

 実ゲームによる性能評価の前に、「CINEBENCH R15」「3DMark」「CrystalDiskMark」を使ってGALLERIA XGの基礎体力をチェックしてみたい。

 まずはCPUの計算性能を見るのに最適な「CINEBENCH R15」だ。

「CINEBENCH R15」のスコアー

 GALLERIA XG搭載のインテル Core i7 プロセッサーは、インテルのCoreプロセッサーの中でも最も新しい“第6世代”のものであるため、コアをまんべんなく使う作業でも1コアしか使わない作業でも速い。前述の通り最新ゲームだとマルチスレッド性能が重要だが、ウェブブラウズや簡単な写真レタッチといった普段使いを視野にいれた場合、インテル Core i7-6700 プロセッサーのようなシングル・マルチ問わず速いCPUが重要となる。

 続いてはグラフィックの描画性能を見る「3DMark」のスコアーをチェックしよう。フルHDゲーミングを想定した“Fire Strike”と4K&超高画質ゲーミングを想定した“Fire Strike Ultra”のスコアーを比較する。

「3DMark」のスコアー

 現時点においてシングルGPUでGeForce GTX 1080を超える性能のGPUは存在しない。上記のスコアーを超えるにはGPUもCPUもオーバークロックする必要があるが、消費電力や発熱量の増大、失敗時の手痛いリスクが伴う。リスキーなチューニングなしにここまでスコアーが出せれば、今後暫くは性能不足で悩むことはないだろう。

 最後にストレージの読み書き性能を「CrystalDiskMark」でチェックする。テスト条件はデフォルトの1GiB×5(ランダムデータ)で計測した。

「CrystalDiskMark」の結果。左がSSD、右がHDD

 GALLERIA XGに搭載されているSSDは速度としては普通だが、480GBという大容量のSSDである点を多いに評価したい。これなら大作ゲームをインストールしても容量不足に陥る心配は(あまり)ないだろう。

 それでは実ゲームにおけるパフォーマンスをチェックしてみよう。まずは「Tom Clancy's The Division」のフレームレートをチェックする。内蔵ベンチマークモードを再生し、その時のフレームレートを「Fraps」で測定した。

 画質はプリセットの“ウルトラ”、解像度はフルHD(1920×1080ドット)、WQHD(2560×1440ドット)、4K(3840×2160ドット)の3通りで計測している。

「Tom Clansy's The Division」のフレームレート

 煙や多量の敵出現など、悪い条件が重なるシーンでは一瞬60fpsを割るものの、フルHD~WQHDでは快適なフレームレートが得られた。4Kも画質を絞ればもう少しフレームレートを稼げるだろう。

The Divisionの最高画質プレーはとにかく画面が美しい。気象条件や周辺環境にもよるが、フルHDのこのシーンでは90fps弱で安定

こちらはWQHDでのスクリーンショット。遠景の樹木の枝や放置自転車のディテールなどがより細かく描かれている。フレームレートは60fps強

4Kになると画面の精細感は最高。フレームレートは30fps前後になるためカクつきは発生するが、ちゃんとゲームになるフレームレートになるのは凄い

 続いてはCPU負荷が非常に高い「Rise of the Tomb Raider」を使い、DirectX 12におけるパフォーマンスを比較した。内蔵ベンチマークモードで最後に再生される“地熱谷”のフレームレートを比較した。画質はプリセットの“最高”(アンチエイリアスは“FXAA”)に設定している。解像度の設定はThe Divisionと共通だ。

「Rise of the Tomb Raider」のフレームレート

 並列処理化しやすいDirectX 12モードで試したせいか、The Divisionよりも最低fpsの落ち込みが少なく、より安定した描画が期待できる。このゲームもWQHDまでなら最高画質設定で文句なしの快適プレーが可能だ。アクション性の高いゲームだけに、高フレームレートの維持は非常に重要なのだ。

フルHDだとこのシーンでは100fps前後で安定しているが、解像度が低いため草むらの表現がボヤけて見えるほか、小枝のような部分のハイライトが不自然になる(FXAAのせいでもあるが……)

WQHDにすると細いオブジェクトのディテール感が向上。髪の毛もより細く見えるようになる。この場面では75fps前後で安定する

4Kにすると40fpsまで下がるが、細部まで緻密に描写されることで溜息の出るような画質に。これでちゃんと冒険できるパワーがあるのだから凄い

 最後に比較的軽めのゲームということで「DOOM」でも試してみた。古典的なFPSを今風のグラフィックやシステムでリメイクした話題作だが、遠距離と接近戦を素早く切り替える立ち回りが求められる。それだけに高フレームレートの維持が重要になるのだ。

 画質は“ウルトラ”をベースに異方性フィルタリングを“x16”に設定。序盤のマップ“ファウンドリー”内を移動する際のフレームレートを「Fraps」で測定した。

「Doom」のフレームレート

 描画が軽めなだけあってフルHDでは200fpsを超えるシーンも出現。普通の液晶(リフレッシュレート60Hz)の能力以上のフレームレートを叩きだしているように見えるが、GPUの「FastSync」を有効にすることで、表示遅延を最小限に抑えつつ、チラつき(ティアリング)のない安定した画面出力を得られる点に注目だ。

DOOMのような軽めのゲームをプレーするならNVIDIAコントロールパネルで「垂直同期」を「FastSync」に設定しておきたい

このシーンはマップの造形が複雑、かつ煙などの処理が重なるため非常に重い。それでもフルHDで120fpsは出せる

WQHDにすると90fps前後に下がるが、細い手すりの部分などのディテールが向上する

4Kだと50fps弱に下がるときもあるが、普通に攻略も可能な程度に画面の滑らかさが保たれている。銃の質感や遠景のディテール感は最高だ

まとめ:ゲーミングPCとしては文句なし!

 以上、GALLERIA XGのパフォーマンスをチェックしてみたが、The Divisionのようなハードに高い負荷をかける重量級ゲームであっても、DOOMのように超高fpsが出るゲームであっても最高の映像が堪能できるゲーマー垂涎のPCに仕上がっていることが確認できた。

 ハードの構成はシンプルなぶん拡張性も高く、長く使えるマシンといえるだろう(ちなみにSLIには対応しないマザーのようなので、マルチGPU化は期待しないのが得策だ)。

 あとは自分の手にあったゲーミングマウスとキーボードさえ揃えれば、今後登場する大作ゲームはもとより、VR対応ゲームも快適にプレーできる(HTC「Vive」などのVRHMDは別途入手しよう)。GALLERIA XGは税抜き20万円弱という価格に見合っただけのリターンが期待できる、バランスのよいハイスペックゲーミングPCなのだ。

「SteamVR Performance Test」では、文句なしの最高評価を獲得。VR用に設計されたゲームなら、VR酔いを防ぐために必要な90fpsは容易にキープできるはずだ

最高のゲーム環境を今すぐ手に入れたい人にオススメのマシンは、ドスパラの「GALLERIA XG」だ!

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