ワールドワイドで活躍するMODDERの門馬ファビオ氏による、「ハードチューブ水冷PC組立実演会」がオリオスペックで開催された。
イベントではハードウェアチューブを使った水冷システムの導入を実演。PETG(非結晶性樹脂)という素材でできたチューブに熱を加え、PCにピッタリ合うよう次々と曲げていった。
PETGは、アクリルよりも割れにくく加工しやすいため、曲げ過ぎたら再加熱して少し戻すといった修正も可能で、水冷用のパイプに最適だと門馬氏は語る。
曲げ加工をしたチューブをPCに組み込み、冷却液を注入して実演会は終了。その後は、チューブ曲げ加工の体験会を実施。来場者が曲げ加工に挑戦できた。
筆者も挑戦してみたところ、40秒ほど温めたところで、急激にチューブがグニャグニャになり、簡単に曲げられた。飴やガラス細工のような感覚で自在に曲げられるため、想像以上に難易度は低い。ただし、例えば90度など意図した角度にキッチリと曲げるのには、練習が必要だと感じた。
ちなみに門馬氏が、水冷MODを始めたきっかけは「かっこいいから」という、じつにわかりやすい理由だった。ホームセンターで集められる工具や素材をつかって、特別な技術がなくても誰でもMOD PCを作れることを強くアピールしていたのが印象に残った。