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山根博士の海外モバイル通信 第298回

Galaxy Note 7より先に欲しい! MILスペックのサムスン最強3Gケータイ

2016年06月23日 09時00分更新

文● 山根康宏 編集●ゆうこば

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 日本でも「Galaxy S7 edge」の販売が好調なサムスン。そうなると昨年発売がスキップされた、Galaxy Noteの最新モデル「Galaxy Note 7」(8月発表と噂。型番もウワサ)の日本投入も期待したくなります。

 でも、サムスンの製品はハイエンドスマホだけではありあせんよ。今回紹介する「Xcover 550」はフィーチャーフォン。3G対応。しかも、MILスペックとIP67の防水防塵対応と聞けば、サブ端末として欲しくありませんか? これはぜひ日本に投入すべき製品でしょう。

丈夫だけどスリムでシックなフィーチャーフォン

シックなボディーがスタイリッシュな「Xcover 550」

 サムスンのアクティブ系端末はハイエンドスマホの「Galaxy S Active」とミッドレンジの「Galaxy Xcover」の2つのシリーズがあり、日本でも「Galaxy S5 Active SC-02G」や、ヨーロッパ発売の「Galaxy Xcover 3」の日本向けモデル、「Galaxy Active neo SC-01H」が過去に発売になりました。

 今回紹介するXcover 550は、スマホではなくフィーチャーフォン。でも、これまでのサムスンのアクティブ系端末同様、ハードな仕様に耐えうる設計になっています。ボディー表面は細かい凹凸のあるすべり止め加工されており、グレーな一色仕上げがいい感じです。

背面カバーは交換式。カメラはフラッシュも搭載

 本体サイズは56.2(W)×14(D)×129(H)ミリ、重量は124グラムです。背面の電池カバーは外れますが、ちょっとやそっとの高さから落としても外れないようになっています。カメラは背面に3.15メガピクセルを搭載。LEDフラッシュもあるので暗闇で駐車場の看板を撮影するなど、メモ撮りにも使えそう。

本体上部にはストラップを取り付け可能

 ディスプレーは2.4型と、海外のフィーチャーフォンとしては大きめ。本体の上部は横幅のあるストラップを取り付け可能で、そのままバックパックなどから、ぶら下げておくこともできます。また、右側面にはマイクロUSB端子と3.5ミリのヘッドフォンジャックがゴムキャップの下に隠れています。

W-CDMA対応、バッテリーは1500mAh、ミニSIMだけどマイクロもナノも行ける

 バッテリーは交換可能な1500mAhのものを搭載。待ち受け時間はフィーチャーフォンならではの約12日。連続通話は8時間可能。ウルトラパワーセービングモードで、さらに10%の持続時間を延ばすことができます。

 なお、ネットワークは3GがW-CDMAのB1(2100MHz)とB8(900MHz)、2GはGSMクワッドバンド。SIMのサイズは標準(ミニ)ですがカバーで押さえるタイプなので、位置を合わせればマイクロやナノも乗ります(まあ、自己責任で)。このタイプのスロットはSIMアダプターを使っても引っかかることが無いのが安心。筆者は「SIMアダプターは使ってはいけない」派なんです。

日本語表示は難アリ……アプリは複数プリインストール

待ち受け画面にはショートカットも。アプリはひと通りそろう

 待ち受け画面はデフォルト「時計とネットワーク」、「ショートカット1」、「ショートカット2」の3画面。メニューを呼び出してもいいのですが、よく使うアプリはショートカットに登録しておくと便利かも。とはいえ、アプリは実質的に追加はできないので、このあたりの使いわけはお好みで。アプリは約40個入っていますが、フィーチャーフォンなので、まあ最低限のものですね。

フィーチャーフォンながらOpera Mini搭載、フランス版なので2バイト文字が通らない

 ディスプレー解像度は240×240ピクセルなのでできることは限られていますが、Opera Miniを搭載していてウェブブラウジングも一応可能です。しかし、フランスの品だからでしょうか、残念ながら日本語は豆腐に。また、FacebookはJavaアプリを内蔵。中華フォントながら、そこそこの閲覧には耐えられます。このあたりはあくまでもオマケということで。

日本語化はできるはずだぞ、サムスンジャパン

 言語設定は西洋言語のみで、日本語はありません。パリで売られていたから仕方ないですね。しかし、サムスンは昔、日本でもフィーチャーフォンを多数出していましたよね。このXcover 550も同じJava系のフィーチャーフォンOSを使っているはず。ですから、過去の資産を活かせば、Xcover 550の日本語化も困難ではないはずです。サムスンジャパンにはぜひ予算をさいて、Xcover 550の日本投入準備をしてほしいもの。

ラフに使えるメモ用カメラとしても活躍

防水はやっぱり安心。MILスペック対応でラフに使えて便利

 Xcover 550はIP67の防水防塵対応なので、1メートルの水中に30分つけておいても大丈夫。さらには、MIL-STD-810G対応。説明を読むと「salt, dust, humidity, rain, vibration, solar radiation, transport and thermal shock resistant」とあります。海水やら高湿度、高温環境でも使えちゃうってことですね。海や山でも安心して使えますね。

LEDライト機能、結構使える

 普段の生活の中でも結構使えるのがLEDライト。右側面のボタンを押すとワンタッチで背面のフラッシュがライトになります。暗闇でモノを落としちゃったとか、家のドアの鍵を開けるとき手元が暗いとか、あるいはスマホで室内撮影をするときの補助ライトにしたりとか。当然ですがこれもアウトドアで活用できる機能ですね。

マクロは弱いけどそこそこ写るカメラ

 ところで、メモ程度に使えるカメラ、実際の画質はどうなんでしょう? 屋外の景色や明るい室内での人物の撮影は結構見られます。ビルの窓もくっきり写っています。一方、やや暗い室内や近距離のマクロは苦手。フィーチャーフォンのパンフォーカスなので、近寄れても40〜50センチ程度。なので、ブツ撮りや食事の写真は何枚か撮る必要があります。ま、メシテロ写真は素直にスマホで撮影したほうがいいでしょうね。作例はオリジナル写真(2048×1536ピクセル)を縮小して(600×450ピクセル)4枚並べたものです。

格安SIM時代のいまこそ欲しくなる1台

9980円で日本発売を熱烈希望!

 3G対応のフィーチャーフォンは日本でもいくつか出ていますが、中国メーカーのODM品が多く品質はイマイチ。それに対してXcover 550は携帯電話でシェア1位のサムスン製だけあって、つくりも仕上げも各段に優れています。

 いまや日本でもMVNOのSIMが格安で手に入る時代です。通話専用端末としてXcover 550のような「落としても水にぬれても安心」な端末は一定の需要があるでしょう。ちなみにパリでは約100ユーロ、1万2000円でした。これなら日本で9980円で出すことも可能なんじゃないでしょうか?この秋はGalaxy Note 7と同時に、このXcover 550の日本発売もぜひお願いしたいものです。

山根康宏さんのオフィシャルサイト

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