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高コスパのゲーミングPCに最適なマザーはMSI「H170 GAMING M3」だ!

2016年06月15日 22時00分更新

文● 加藤 勝明

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 ゲーミングPCには“金がかかる”イメージがつきまとう。コアゲーマー向けの高機能なゲーミングマザーにハイパワーなCPUとGPU、SSDや電源ユニットも……と理想論だけでピックアップすると20万円はあっという間に到達する。

 4K液晶でも快適にゲームがしたい、VRでも無敵の環境を作りたい、という明確なハイエンド志向があれば話は別だが、普通のフルHD液晶でPCゲームを楽しむなら、そこまで強烈なスペックは必要ない。

 ではどの程度までスペックを落とせばよいのか……? 具体的パーツ構成は後述するとして、コスパの良いゲーミングPCを組むためには“マザーボード”のチョイスが重要となる。

 ビジネス目的ならシステムの拡張性や安定性の高いものであればよいが、ゲーミングPC用にはパフォーマンスの他にネットワークやサウンド機能など、ゲームの楽しさに直結する付加価値(機能)が必要になる。

 そこで今回はコストパフォーマンスに優れたMSIのミドルレンジマザー「H170 GAMING M3」を通じて、コスパの良いゲーミングPC用マザーの選び方と、それをベースにしたゲーミングPCのパフォーマンスについて検討してみたい。

ゲーミングPC自作に最適なMSI製H170マザー「H170 GAMING M3」。実売1万5000円前後の価格の割にしっかりとした設計と装備の豊富さで抜群のコストパフォーマンスを誇る

MSI流の安定性と耐久性重視の設計に注目

 H170 GAMING M3はインテルの第6世代Coreプロセッサー(Skylake)に対応する“H170 Express”チップセットを搭載したマザーだ。

ツヤ消し黒+赤というゲーミングマザー定番のカラーリングを採用したH170 GAMING M3。PCI-Express x16スロットは2本あるが、マルチGPU用としてではなく、RAIDカードやサウンドカード増設用(あるいは単に多画面出力用のビデオカード用)として使うためのものだ

 同世代のチップセットといえば上位版の“Z170 Express”があり、より柔軟なマルチGPU対応(CPU直結のPCI-Express x16をx8+x8に分割できる)や、“K付き”CPUのオーバークロック対応といった機能を備えているが、すべて使いこなすには相応のスキルと投資が必要だ(特にマルチGPUは非対応ゲームがあるためコスパは圧倒的に劣る)。

 オーバークロックなし、かつビデオカード1枚というパーツ構成で組むなら、H170マザーがお買い得だ。H170マザーの下にはH110やB85といった低価格チップセットを搭載した製品もあるが、廉価版マザーになるほど高負荷をかけた時のマージンや搭載機能が減ってくる。機能と安定性のバランスにおいて、H170マザーは非常に優れているのだ。

バックパネルにはUSB 3.0が4ポート(うち2ポートはゲーマー向けの仕様になっている。後述)、USB 2.0が2ポートという構成。DVIとHDMIポートはCPU内蔵GPUの出力用だ

 普通のマザーとゲーミングマザーを隔てる明確な境界線というものはないが、PCでゲームを遊ぶ際はCPU~GPU~メモリーには特に強い負荷がかかる。

 長時間高負荷をかけても大丈夫なように、基板レイアウトや信号線の這わせ方、さらには電力を供給する回路の安定性などに力を入れているのがすべてのゲーミングマザーに共通する要素といえる。

 このH170 GAMING M3では、MSIがMILスペックを基準に定めた高耐久規格“Military Class 5”に準拠した高品質部材と設計が採用されている、という点にまず注目したい。

 CPUの周囲に大型ヒートシンクが設置されているが、これはCPUに負荷がかかり大電力を供給した時に、電力供給用の回路(VRM)の発熱に対抗するためのもの。Skylake世代のCPUはオーバークロックなし、かつライトな作業中心ならVRMはもっと簡素でも十分機能するものだが、ゲームでCPUをフル回転させても安心して使えるよう配慮されている。

チタン製チョークコイルや高品質固体コンデンサー(Dark CAP)などで構成されたVRM部。回路規模は8フェーズとオーバークロック非対応のH170マザーにしては大きめだが、これは長時間高負荷運用を想定したものといえる

 高耐久設計と合わせて注目したいのは、MSI独自のCPU~メモリー間配線技術「DDR4 Boost」だ。一見すると単なる基板上のデザインのようだが、メモリーの回路を他の部分から独立させてノイズ混入を防いだり、基板を構成するグラスファイバー繊維の織り目と電気信号の干渉まで考慮した職人技の極致ともいえる設計だ。

 オーバークロックで超高クロックメモリーを運用するための技術だが、これも安定性向上に大きく寄与している。DDR4 Boostについて詳しく知りたい場合はMSIのブログを参照されたい。

現行MSIマザーのCPU~メモリースロット間の配線は「DDR4 Boost」と名付けられた特別仕様になっている。基板の材料であるガラス繊維の編み目が電気信号に与える影響まで考慮してパターンを配置している

 長く使うためにはマザー自身に拡張性の余地があることが必須。まずH170 GAMING M3の拡張スロットはPCI Express 3.0のx16スロット1本に、x1スロットが(外見上はx16のものも含め)3本を始め、計7本と十分な数がそろっている。

 その中でもビデオカード用のx16スロットは特に強度を増した「MSI VGA Armor」仕様であり、重量級のビデオカードを装着してもスロットが折れるリスクを最小限に抑えている。引っ越しの頻度が高いユーザーなら、この強力なスロットの意味がわかるはずだ。

拡張スロットは合計7本と拡張性は十分。H170マザーはマルチGPU対応が非常に薄い欠点はあるが、シングルGPUで運用するのがコスパ面でもトラブルシュート面でも最強な現実を考えると必要十分な拡張性を備えているといえる

 またストレージはSATAが6基に、PCI-Express 3.0(x4)接続にも対応した「Turbo M.2」スロットも装備。最近のゲームは容量が巨大化しつつあるため、ストレージの増設が容易であることが必須だが、H170 GAMING M3なら増設も楽。特にM.2スロットにNVMe接続のSSDを使うことで、わざわざSSDでRAIDを組まなくても超高速ストレージ環境が構築できるのも良い。

最大32Gbpsの転送速度を誇るTurbo M.2スロット。搭載位置はCPUソケットのすぐ下にあるため、トップフロー式のCPUクーラーと組み合わせるとM.2 NVMe SSDの泣き所である発熱問題も比較的楽に解消できる

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