ファイルサーバー上の古いファイルを「AltaVault」経由でクラウドに自動アーカイブ
ネットアップ、NEC管理ソフト採用のクラウドアーカイブ製品
2016年06月02日 06時00分更新
ネットアップは5月31日、同社のクラウド統合ストレージとNECの管理ソフトを組み合わせたクラウドアーカイブソリューションの提供を開始した。ポリシー設定により、利用されていないデータを自動的にクラウドへアーカイブすることで、データ保管コストの最適化とデータ保護の強化を実現する。
同ソリューションは、ネットアップのクラウド統合ストレージ「NetApp AltaVault」(仮想アプライアンス)と、NECのファイルサーバー統合管理ソフト「NIAS(NEC Information Assessment System)」、「NEC Express 5800」サーバーなどで構成される。アーカイブ先には、Amazon Web Services(AWS)やMicrosoft Azureなど、AltaVaultが対応するパブリッククラウドサービス(オブジェクトストレージ)が対応する。
ゲートウェイサーバーのExpress 5800上では、AltaVaultとNIASが稼働する。NIASにより、オンプレミスのファイルサーバーに保存されているデータから、古い(長期未参照)ファイルが抽出され、設定されたポリシーに応じてAltaVault経由でクラウドストレージにアーカイブされる。
その際、AltaVaultがインラインの重複排除/圧縮を適用することで、転送容量やクラウドストレージの消費容量は最大30分の1に、転送時間は最大75%削減される。保管データの暗号化(AES 256)も可能。
そのほか、NIASの機能により、オンプレミスファイルサーバーの容量不足日シミュレーション、データ重複や巨大ファイルなどのデータ肥大化要因の可視化などが可能。