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コラボレーション&IoT事業担当役員が語る、ビジネスコミュニケーションの将来像

「人工知能アシスタントが会議に同席する未来を作る」シスコ

2016年05月25日 07時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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バーチャルアシスタントとの融合、さらに「モノ」とのコミュニケーション

――トロロープさんが考える、ビジネスコラボレーションの未来像について聞かせてください。これからはどのような変化が起きるのでしょうか。

トロロープ氏:大きな変化は2つあると考えている。まずは「さらなる現実感」の実現だ。

 たとえばこの会議室にも、大画面のモニターと2台のカメラを備えたビデオ会議システムがある。将来的にはこのカメラが消え(見えなくなり)、モニターも消えて壁全体がスクリーンになる。そして、高品質な映像と音声が提供されることで、あたかもそこに人がいるかのような、現実感のあるコミュニケーションが実現していくだろう。

 もう1つ、「人工知能技術の融合」も起きるだろう。個々の従業員に最適化されたバーチャルアシスタントがオンライン会議に“参加”して、従業員のインテリジェンスを増幅させる。たとえば会議中に必要な資料やデータがあれば、この人工知能アシスタントがリアルタイムに探し出し、見せてくれるような世界だ。

 マシンインテリジェンスは、ビジネスコラボレーションに最大の変化をもたらすだろう。コンピューターが人間の言葉を理解するというだけでなく、ゆくゆくはユーザーのやりたいこと、知りたいことを先回りして考え、教えてくれるようになるかもしれない。とてもワクワクする未来だね。

――それはとても楽しみですね。ところで、今年からは新たにIoT事業も担当されていますが、コラボレーションとIoTでは“かけ離れた世界”のように思います。違いますか。

トロロープ氏は4月に開催されたファナックらとの「製造業向けIoTプラットフォーム」記者会見にも出席

トロロープ氏:いやいや、実はそれほど遠くない世界だ。コラボレーションは「人と人」のコミュニケーションだが、IoTが真価を発揮できるのは「モノと人がコミュニケーションをできる」部分にあるからだ。

 たとえば、自宅の冷蔵庫がIoT化され、バーチャルアシスタントとも融合されたらどうなるか。きっと仕事から帰る電車の中で、冷蔵庫から「牛乳が切れました」というメッセージが届くようになる。

 Sparkも、人とのビジネスコミュニケーションだけでなく、IoTのコミュニケーションプラットフォームになる未来を考えている。実は、わたしのSparkには同僚たちだけでなく、自宅にある小さな監視カメラからもメッセージが届くようになっている。「誰もいないはずなのに、カメラが動きを検知したぞ」なんてね。

 モノ自身は電話をかけたり、メッセージを打ったりすることはできない。Sparkというプラットフォームを使い、開発者がアプリケーションを開発することで、モノと人とのコミュニケーションが可能になるわけだ。

 IoTの世界におけるシスコの役割は2つ。「あらゆるモノをインターネットにつなぐ際の、単一の窓口を提供すること」、そして「モノがインターネットにつながったあと、顧客のビジネスを成長に導くこと」だ。IoTを実現可能にする役割を担っていく。IoTを通じて、企業だけでなく都市や国家のデジタル変革にもすでに取り組んでいる。これからもぜひ期待してほしい。

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