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週間リスキー 第61回

“帯に短し襷に長し”に非ず

モバイルバッテリーにしか見えないSIMフリー4Gルーターが1万円を切っていたので買ってみた:週間リスキー

2016年05月19日 13時00分更新

文● ACCN

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※週間リスキーはアックン・オッペンハイマーが好き者の同士にお届けする非常にアレなコーナーでして、フツーの方々は「ふぁ?」って感じだと思いますよ。

 モバイルバッテリー機能を備えたモバイルルーターは数あれど、これほど姿形がモバイルバッテリーそのモノな代物はなかったですな。何って、Y!mobileで扱っている「Battery Wi-Fi」のことです(参考記事)。今回のリスキーさんは、コレのノンキャリア版(SIMフリー)。アマゾンさんで1万円を切っていたので、ついポチっと……。

パッケージがなんかXiaomiぽいと思ったら、Xiaomiが出資している会社なんですね(ハカセ情報ありがとうございました)

 製品名は「ZMI Battery Wi-Fi MF855」まんまか。細部を見ていきましょう。

モバイルバッテリーにしか見えないアナタの目は正常です

バッテリー容量は7800mAh

側面にルーター機能をオンにするための唯一のボタンがございます

LEDは段階表示がないので詳細はわからないのですが、後述するアプリがよくできているのでさほど問題ではありません

iPhone 6sと大きさ比較

ポートは1基ですが、5.1V/2.1A出力なのでタブレットもいけます。MacBook(12インチ)は無理でした

なんとなくcheeroさんのダンボーさん(一番最近出たヤツ)と比較。コッチのはMacBookもいけルンですよね

 ほんだば、モバイルルーターとしての実力はいかがでしょか。ドコモ回線で試してみました。

フタをパカっとすると、来たなチャイナって感じの雰囲気が醸し出されます。SIMのサイズはマイクロ

本体にはディスプレーなどないので、諸々セットアップはPCブラウザーかアプリ(iOSとAndroid)経由で行ないます。どちらも日本語対応(一部中華フォント)

 つながりにくいとか、切れやすいとかいったことも一切なく、快適に使えました。ただ、プラチナバンドに対応してないので都市部でないと厳しいかな。そんなことより、あんたはん。バッテリーが全然減らんかったですたい。公称値では「連続待ち受け時間約1560時間」「テザリング連続通信時間約18.5時間」とされておりますが、半日つなぎっぱにして残量90%を切らなかった……。まぁ接続台数や通信頻度で変わってくるとは思いますが、大容量バッテリー+一切の無駄を省いた設計でハンパない駆動時間を実現しているのは間違いない。心置きなくモバイルバッテリーとしても使えそうですぞ。

こちらはアプリの画面。SMSまで確認できます、使わないと思うケド

設定もブラウザーよりラクに行なえます

ステータスバーで電波状況や通信容量、バッテリー残量も確認できます(Android版)

 ハード周りは物凄くシンプルにして、アプリでカバーというのはいいですね。まぁ、しかし何といってもスタミナですな魅力は。ルーターなんてカラー画面とかいらんと思うし、アプリがよくできているのでむしろ画面でチクチク設定するよりラク。APN設定が趣味とかいう人にも向いていると思いますよ。

 今月末にピクセラから出るドングル型4Gルーター「PIX-MT100」(参考記事)を超大容量モバイルバッテリーにぶっ刺して使えば、コレを越えるスタミナ野郎なモバイルルーターを実現することも可能とは思いますが、シンプルに行きたい方は、コチラを是非と。そんな感じ。

※著者および編集部は、技術基準適合証明(技適)を受けていない通信機器の利用を勧めるものではございません。通信機器は各国の法律に基づいて利用してください。各国の法律に反して利用しても、著者および編集部は一切責任を負いません。

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