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ソシャゲ課金マンガプロジェクトの裏側を探る 第1回

ソシャゲ課金マンガプロジェクトの裏側を探る(前編)

「エロゲの太陽」作者がクラウドファンディングでマンガを描く理由

2016年04月29日 17時00分更新

文● 佐藤ポン イラスト●村正みかど 編集●南田ゴウ 

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FUNDIYでの資金調達はわずか12時間ほどで達成
すでに第三目標のストレッチゴールまで到達

――取材もできていて、アイデアも浮かんでいる。さらにファンから求められている。だったら描くしかないですよね

 はまむら:そうです。応援して下さる方がいるなら、しっかりと期待に応えなきゃいけません。僕らにとってファンの声は大切なんです。なので、さっそく準備に取り掛かろうとしていたら、タイミングいいことにクラウドファンディングの「FUNDIY(ファンディー)」さんから連絡が来たんです。

――先方からのアプローチだったんですね

 はまむら:結果的にはそうですが、そのときはソシャゲのマンガを描くつもりではなかったんです。だって、ソシャゲマンガはもう僕と村正で進めようと決めていたから。

――では、なぜFUNDIYでソシャゲのマンガを描くことに?

 はまむら:FUNDIYの担当さんと打ち合わせをしていろいろとお話を伺ったんです。みなさんご存知でしょうが、クラウドファンディングの特徴は、支援者が多ければお金が集まるし、少なければ集まらない。要するに、描く前にマーケティングができるんです。

――それはそうですね

 はまむら:クラウドファンディングで支援してくれたということは「このマンガを読みたい」と思ってくれたということです。つまり、僕らは事前に提案したネタに自信をもって、全力でマンガを描けるわけです。掲載雑誌の売り上げや広告などを考える必要がありません。なので、だったらせっかくの機会だしソシャゲマンガの募集をしてみようか、ということになったんです。

――支援が少なかったら、読みたい人が少ないということです。怖さは?

 はまむら:正直言いますと怖いですよ(笑)。でも、それはそれです。成立しなくてもいいと思ってました。わざわざ望まれていないマンガを描くくらいなら、パッと気持ちを入れ替えて、また別のマンガを描けばいい。そっちのほうが健全です。もし、それでも僕の心が変わらずにどうしてもソシャゲのマンガが描きたかったら、なにか別なカタチで発表したらいいんです。

――いざフタを開けてみたら、12時間とちょっとで達成しました

 はまむら:僕自身もビックリしました。FUNDIYさんに伺ったところ、歴代3位の短時間達成記録だったらしいです。それを聞いたときはうれしかったですね。僕らのネタを「読みたい」と思ってくれる人がこんなにたくさんいたんだ、と知ることができました。

 我々漫画家にとって、もっとも重要なのは「描いたマンガを読みたい人に届ける」ことなんです。たとえ単行本を何万部印刷して全国の書店やオンラインショップに並べても、読みたい人の手に届かなければ意味がありません。でも、クラウドファンディングの場合は、これができます。今回、支援してくださった方々には、ちゃんとマンガを届けられます(※注:一部、支援コースの中でマンガが届かないものもある)。

ストレッチゴールの第三目標まで達成した

――マンガなどの作品を発表する場として、クラウドファンディングは適している気がします

 はまむら:もちろん適している部分は多いですが、適していない部分もあると思います。いまはマンガを発表できる媒体がたくさんあります。雑誌、電子書籍、ウェブ媒体、同人誌などなど。ネタに応じて使い分ける必要があると思います。

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