このページの本文へ

学校間の情報共有を密に

英会話のイーオン、生徒管理システムを“攻め”の刷新

2016年04月25日 06時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 インフォテリアとウイングアーク1stは4月22日、イーオンの生徒管理システムに、「Microsoft Dynamics CRM」と「Dr.Sum EA」、および「ASTERIA WARP」が採用されたと発表した。

 英会話スクールを運営するイーオンは、全国主要都市で約250校の教室を運営し、進学や転居などで環境が変わっても全国の教室で同内容のレッスンを受けられるのが強みだ。一方で転校先でも新たに生徒の情報を登録しなければならないなど、生徒の情報が各学校単位で個別に管理され、学校間の情報共有があまりできていないのが課題だったという。

 そこで2013年夏に、新システムの開発に着手。「Dynamics CRM」を基盤とし、データ分析や帳票関連の機能拡張に「Dr.Sum EA」、基幹システムとのデータ連携に「ASTERIA WARP」を採用した。

 これまで各教室で個別に運用されていた業務ルールの統一が図られ、全社的なデータ集計・分析が可能となり、「本当の数字」が可視化されるようになった。また、本部と各教室でのデータが連携・共有され、現場の社員の業務負荷が低減された。生徒管理システムと基幹システムとのデータ連携や抽出も容易に行えるため、経営層向けの経営指標や資料を迅速に提出できるようになったという。

 今後、イーオンでは生徒管理システムをさらに使いやすい「攻め」のシステムに育ていきたい考え。具体的には、生徒自身が、現在どれくらいのレベルに達しているのかをスマートフォンで確認したり、レッスンのスケジュール変更を行えるようにするほか、「TOEICの点数を100点上げるためには、学習時間がこの位、レッスンはこれが必要」というような、きめ細かい学習の進捗管理や生徒指導に活用し、生徒のさらなる満足度向上に役立てるとしている。

■関連サイト

カテゴリートップへ