Unite 2016 基調講演レポート

いま「Unity」がすごい PSVR用ゲームもつくれて日本語にも対応へ

2016年04月07日 19時00分更新

文● ちゅーやん

吉田氏「百見は一体験に如かず」

ソニー・インタラクティブエンタテインメントLLC(SIE)吉田 修平氏

 吉田氏が基調講演で力強く言ったのは「とにかく体験してほしい」ということ。Unite 2016でも体験会を開いていましたが、朝一で整理券がなくなりました。どれだけ注目されているんだ……。

 PSVRは、Oculus RiftやHTC Viveに比べて安価ということと、PlayStation 4で使えるというのが魅力的。PS4とPSVRがあれば、その場ですぐに接続してVR体験をできるそうだ。肝心なのは“違和感”を与えてはいけないということ。

 没入感が大事な要素であるVRでは、それこそ、ヘッドマウントディスプレー自体の重量から音や操作性などが重要視されています。PSVRは、重さや装着時のフィット感にこだわっているので、違和感のないVR体験ができるということでした。

プレゼンスとは、没入感を超えた「別の世界に自分が存在することを信じてしまう」感覚。

 そして、VR体験のために必要なのは“体験の場”。これはPSVRに限った話ではありませんが、VRって体験したレポート記事や動画では、読者・視聴者に伝わりにくいのが現状。没入するので、実際に体験するというのが大事。

 「じゃあPSVRってどこで体験できるのよ?」という方でも安心してください、体験できます。5月30日まで、東京・お台場にて開催中の企画展「GAME ON ~ゲームってなんでおもしろい?~」で体験可能です。詳しくは公式サイトをご覧ください。

PSVRを体験できる貴重な場。

VR用のコンテンツも充実させます

 いざ、PSVRが発売してもコンテンツが充実しなければ普及はしません。そのために、PSVR専用タイトル「THE PLAYROOM VR」をPSVR発売と同時に無料で配信。

コンテンツあってのハードです。

 それだけでなく、参入パブリッシャー・デベロッパーが全世界230社以上も表明しているというのもSIEの強みでしょう。以前、記事で書きましたが大手ゲームメーカーからスマホゲームで活躍するメーカーまでも参入するようです。

ちなみにコロプラの「白猫プロジェクト」はUnityでつくられています。

人気タイトルのVRバージョンも待ち遠しいです。

 また、吉田氏のPSVRでのオススメ機能は「シネマティックモード」だそう。PSVRのディスプレーでゲームをプレーしたり、映像を見るということができるもの。VRとしての機能というより、ヘッドマウントディスプレーとしての機能ですね。

 各所でも言われていることですが、テレビ不要説が飛び出すほどの魅力。大画面(っぽく見える)ディスプレーを独り占めできるんですよ。VR非対応のゲームをプレーしてもきっとすさまじいでしょうね。ホラーゲームとかお漏らししないか心配です。

家族はテレビ視聴、自分はゲームをプレーという住み分けもできるわけですよ。

 とにもかくにも、超楽しみで仕方のないPSVR用のゲームもUnityで開発できるわけです。スマホゲームからコンソールゲーム、そしてVR用のゲームまで網羅できる何でも屋ですよ。

この記事をシェアしよう

ASCII.jpの最新情報を購読しよう