このページの本文へ

エンタープライズ向けと同じMVXエンジンで検知/保護、一部機能を割愛し低価格化

約3割も安い中堅企業向けファイア・アイ「NX Essentials」

2016年04月07日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ファイア・アイは4月5日、Webトラフィックの監視/不正検知製品の「FireEye Network Security(NX)シリーズ」において、新たに従業員2500名以下の中堅企業向けエディション「NX Essentials」を提供開始した。一部の機能を制限することで、これまでより約30%低い価格帯で提供する。

「FireEye NX Essentials」アプライアンス(NX 4400)の筐体

 FireEye NXシリーズは、独自の「MVX(Multi-Vector Virtual Execution)エンジン」を活用し、従来型のシグネチャ型ネットワークセキュリティ製品では検知できないゼロデイ攻撃や、Webサイトからのドライブ・バイ・ダウンロード攻撃、高度なマルウェアを検知/防御する製品。

 今回は、NXシリーズのエントリー~ミッドレンジ機種である4モデル(NX 900/1400/2400/4400/4420、通信帯域幅10~250Mbps)において、通常エディション(NX Power)の一部機能を省いた低価格エディション(NX Essentials)の提供を開始した。

 NX Essentialsでは、エンタープライズ向けと同等のMVXエンジンによる検知/保護機能を提供する一方で、機械学習による攻撃の将来予測/予防、クラウドベースのイベント解析、統合セキュリティ・ワークフロー、連携APIなどの機能を省いて価格を抑えている。これにより、希望小売価格208万円(税抜)からと、従来比で約30%低い価格帯で導入が可能となった。

 なおNX Essentialsは、アプライアンスが検知した脅威情報をクラウドで共有する「2-way DTIライセンス」のみでの提供となるほか、他のファイア・アイ製品(FireEye EX/FX/PX)との連携機能にも一部制限がある。

NXシリーズエディション間の機能の違い(NX Essentials、通常版NX Power)。EssentialsでもMVXエンジンによる未知の脅威検知機能が使える

カテゴリートップへ