このページの本文へ

IoTを座学から実践まで学べる「IoT実践塾」を体験した

これならできるかも!記者にArduinoのLチカセットが届いた日

2016年04月07日 07時00分更新

文● 大谷イビサ/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

ある日、KT-NET事務局の東京システムハウスさんから「IoT実践塾」の資材が届いた。中身を空けると、スイッチサイエンスの「Arduinoをはじめようキット」のほか、IoT実践塾のテキストやeラーニングアカウントがモリモリ出てきた。これってオオタニにLチカしろってこと?

IoT実践塾のセットの中には「Arduinoはじめようキット」が!もう後戻りはできなそう……

4月27日のKT-NETのIoTイベントがなんだか面白そう

 コトはイベントが続いた3月中旬にさかのぼる。編集部のミズシマから、「オオタニさん!KT-NETさんからイベントでの講演依頼が来たから、4月27日空けておいて。あと、告知記事用の機材が届いたから。忙しいと思うから、あとでメール見てみて。じゃあ、よろしく」と、チラシとゆうぱっくの小包一式を渡された。

 とりあえず依頼内容のメールを読んでみる。どうやら、4月27日に「KT-NETフェスタ」というイベントがあり、事務局を務める東京システムハウスがそのイベント告知をアスキーに依頼したという案件のようだ。チラシには、「いま等身大のIoT~使われている技術、使っている人」というイベントのサブタイトルが踊る。

KT-NETフェスタ 2016のチラシ。なかなか豪華で実践的なプログラムだ

 KT-NETフェスタのプログラムを見ると、なかなか豪華だ。基調講演は「私の使っているIoT」ということで、NKアグリで農業×IoTを実践している中村龍太氏。マイクロソフトでOffice 365事業を立ち上げつつ、2013年からはサイボウズ、ダンクソフト、NKアグリの三重就労でさまざまな分野のIT化をチャレンジしている方だ。これは面白そう。

 そのほかにも「IoT検定の資格体系のご案内」(IoT制度制度委員会)や「合成音声によるデバイスからの情報出力」(KDDI研究所)、「SmartWatchで働く人をつなげるIoW」(ミライアプリ)、「M2M/IoTで土木工事に革命を起こす」(メビウス)など注目のセッションが目白押し。では、IoT系のイベントに参加することも増えてきたオオタニも、とりあえず「IoT時代のエンジニア像と共創のススメ」なんてタイトルを提出しておくことに。ネタはいろいろあるので、詳細はあとで考えよう(笑)。

■■参加登録はコチラから!(KT-NETのイベントページに遷移します)■■

えっ?プログラムも書けない記者にArduinoがやってきた

 それにしても、年度末は忙しい。2つのイベントで2つのセッション持っているし、3月末掲載のタイアップもまだ校正が終わっていない。私はモダンOSと異なり、マルチタスク機能を持っていないため、目の前の山が終わらないと、次のタスクに移れない。そのため、ごめんなさい。「告知記事とセミナーは4月に入ってからでいいよ」のミズシマのお言葉に甘え、言うとおり、まんまと小包を放置してしまった。

 そんなこんなで4月になり、先ほど小包を開けてみて、驚いた。中から出てきたのは、IoT実践塾で使うとおぼしき教材で、テキストがどっさり。とにかくこれをすべて極めれば、IoTエンジニアの端くれとして働けそうな勢いで、中身の充実ぶりは半端ない感じだ。

IoT実践塾のテキストがずらり。座学だけじゃ済ませないぜ感が半端ない

 で、さらに驚いたのは、「Arduinoをはじめようキット」が同梱されていた点。スイッチサイエンスから提供されるArduinoをはじめようキットは、マイコンボードのArduino UNOのほか、ブレッドボード、USBケーブル、LED、タクトスイッチ、抵抗器、ジャンパワイヤ、MOS-FETなど、IoTデバイスの勉強に必要な部品が1つのハコに全部まとまっている。なんだか、面白そう。DOS/V雑誌の時代を思い出す。

 とはいえ、「なるほど~。いよいよLチカできないとIT媒体の記者を名乗れない時代か」なんて感慨にふけりつつ、案件のヘビーさに恐れをなす。なにせオオタニは記事は書けるが、プログラムは書けず、当然ハードウェア開発の経験もない。そんな人に“Lチカ”なんて、いきなりムチャブリでしょう。いや、楽しそうなんだけどね。だいたいMOS-FETってなんだ。スターウォーズのボバ・フェットみたいなもんか。

Arduinoはじめてキットの説明書き。ブレットボードやダイオードなど足を踏み入れてはいけないような世界の用語が並んでいる

 途方に暮れながら、さらに小包を漁ると、今度は「IoT実践塾 eラーニングコースご利用開始のご案内」が出てきた。なるほど先ほど手にした資料はこのeラーニングコースのハンズアウトだったかということで、さっそくeラーニングコースのURLを開き、ログオン。動画やテストが満載のIoT実践塾のコースを開始してみる。

■関連サイト

座学から実践まで幅広くカバー!これならできそう

 IoTは「総合格闘技」だとよく言われる。ソフトウェア、ハードウェア、ネットワークなど幅広い知識が必要で、しかも実際に手を動かす必要がある。正直、どこから手を付けてよいかわからないというエンジニアは多いだろう。その点、IoT実践塾は概論から実践的なテクニックまで幅広く学ぶことができる。

eラーニングのIoT実践塾では基礎から実践までプロの講師が体系だって教えてくれる

 IoT実践塾では、なぜIoTが注目されているのかなどを市場とテクノロジーの観点から押さえた「IoT概論(マーケット/テクノロジー編)」のほか、「センサー&基盤」「IoTとネットワーク」「IoTサービスのアーキテクチャ設計」「セキュリティ&暗号/IoT設計理論」など幅広い講座が用意されている。今すぐArduinoを触ってみたいという人もいるだろうが、実習は5回目の「IoTサービスのアーキテクチャ設計」から。しかも各講座の小テストをクリアしないと、そこに進めない。

 そこで、オオタニもはやる気持ちを抑え、まずは座学からきちんと勉強することにする。IoT概論、センサー&基盤、ネットワークの順番で動画を試聴しながら、知識を蓄えていくわけだが、大学時代以来のちゃんとした授業になるオオタニにしてみると、なんしろ新鮮。知ったかぶりして、IoT時代やセンサーネットワークとか記事に書いていたが、ベーシックな知識を理解していなかったことを痛感する。

スライドを元に講師がガッツリ教えてくれる。今はマイコンボードの授業中。ふむふむ

 特にセンサー&基盤なんぞは、文系大学生のオオタニにとっては初めての授業。お前そんなことも知らないでIoTの記事書いていたのかと怒られそうだが、組み込みシステムの基盤技術や入出力とセンサー、アクチュエーターの基本技術のほか、LED点灯やハードウェアによるプログラムの呼び出し、A/Dコンバーターの仕組み、各スイッチ・センサーの動作や違いがわかり、非常に勉強になる。細切れでありながら、全部試聴するのにけっこう時間を使うのだが、なにげに全部見てしまった。

章の最後には小テストがあり、合格しないと次に進めない!

 さて、テストをクリアし、いよいよArduinoを触れる「IoTサービスのアーキテクチャ設計」へ。果たしてオオタニはLチカまでたどり着けるのか? 詳しくは4月27日の「KT-NETフェスタ 2016」で話すので、ぜひご来場いただきたい!

「KT-NETフェスタ2016 いま等身大のIoT~使われている技術、使っているひと~

開催概要
■日時:2016年4月27日(水)13時~18時30分
■場所:品川フロントビル会議室(セミナー:A会場、展示場&懇親会場:B会場)
東京都港区港南2-3-13 品川フロントビルB1階(JR品川駅港南口より徒歩3分)
■会費:セミナー参加無料(懇親会参加の方は税込3000円、当日現金払い、領収書付)
■定員:200名(先着順とさせていただきます)
■主催:KT-NET事務局(東京システムハウス株式会社)

■■参加登録はコチラから!(KT-NETのイベントページに遷移します)■■

(提供:KT-NET事務局)

カテゴリートップへ