マイクロソフトの本社キャンパスは、ソフトウェアメーカーとしては世界最大の本社機能を備えているといっていい。キャンパスでは、4万台のWindows 10搭載デバイスを管理。120万デバイスがマイクロソフトのネットワークにつながっており、70億のセキュリティイベントを監視しているという。前編の本社キャンパスレポートに続いて、後編ではいくつかの主要な建物における取り組みを紹介しよう。なかには、今回の取材で初めて日本のメディアに公開された建物もある。
本社キャンパス内には、32ヵ所のカフェ、20ヵ所の24時間営業のコンビニエンスストア、500以上の休憩スペースがある。
カフェでは、地元で採れた野菜などを積極的に活用。さらに、地元有名店の誘致も行なわれており、14の地元のレストランが運営している。
34号棟には、ベルビューに店舗を持つJOHN HOWIE氏によるステーキハウスも出店。国賓級の来社の際の食事にも使用されるという。
自由に入れる施設も用意
ウエスト地域のThe Commonsに隣接する形で立っている92号棟は、米マイクロソフト本社を訪れた人たちが、自由に入れる施設が用意されている。
そのひとつがカンパニーストアだ。ここでは、マイクロソフトロゴや製品ロゴが入った数々のグッズが販売されている。マイクソロフトブランドの人気ゲームソフトウェアのキャラクターグッズが取り揃えられているほか、マイクロソフトがスポンサードしているサッカーチームのユニフォームなども販売。マイクロソフトファンにはうれしい店だ。
マイクロソフトの歴史や、製品・技術が分かる「Visitor Center」
もうひとつがVisitor Center。ここは、マイクロソフトの歴史に触れたり、最新の製品や技術に触れたりできる施設だ。
施設内には、ビル・ゲイツ氏をはじめとする創業メンバーが写った等身大のパネルが用意され、来場者はその一角に顔を出せば、まるで創業メンバーのひとりのようにして写真を撮影できる。
そのほか、Surface BookやMicrosoft Band、Xbox 360などのマイクロソフトブランド製品の展示や、サードパーティーのWindows 10搭載PC、Windows 10 Mobile搭載スマホなども展示している。さらに、ゲームや最新技術を実際に体験できる展示も用意されている。最後のゾーンにはHoloLensも展示されているが、残念ながらケースの中に入っており体験できない。
社員にも極秘、92号棟の地下でHoloLensが開発されていた
実は、この92号棟は別の意味で注目されている。というのも、92号棟の地下で、HoloLensが開発されているからだ。この事実が明るみになったのは開発がかなり進んでからのことであり、多くの社員にもここで開発が行なわれていることは知らされていなかったという。新たなマイクロソフトを象徴する建物のひとつだといえるかもしれない。
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