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文字量数えてみたら7000字あったけど気にしない!

「ピクサー展」ついに開催!感想&見どころ濃縮ガイド

2016年03月07日 17時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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「インサイド・ヘッド」「アーロと少年」でゴール!

 見えてきたのは風船、そうだね「カールじいさんの空飛ぶ家」だ。ストーリーだけ見ると地味めでミニシアターっぽいけど号泣必死のくそやばい映画だよ。

 ここでフィーチャーされるのはストーリーづくり。スタッフのインタビューをまじえて、制作過程を映像で紹介している。初めは「風船で空飛ぶ家に住んでいるおじいさんがいたら素敵だね」というところからはじまるんだけど、これが映像だけで泣けるのだ。短いので最後まで見てね。

 おなじくストーリーという意味で次に来るのが「メリダとおそろしの森」。ピクサーはオリジナル原作にこだわっていて、はじめて女性を主人公にした「メリダ」は物語づくりもかなり手をかけたらしい。絵コンテはなんと約11万枚、トイ・ストーリーで9万2000枚だったというからびっくりだよね。

 さあいよいよ最後の曲がり角だよ、ここを抜けたらゴールだ!ごらんよ、壁にいるピンクのゾウは「インサイド・ヘッド」に出てきたビンボンだよ!ねえ起きて!

 インサイド・ヘッドでは「ヨロコビ」「イカリ」「カナシミ」のマケットが展示。ヨロコビが思い出(透明だけど)を誇らしげに掲げているようすが気持ちいい。一方、マーカーで描かれたカナシミのイラストは、本編とはちがう愛らしさがあっていつまでも眺めていたくなった。

ジェローム・ランフト「ヨロコビ」ウレタン樹脂鋳造、プラスチック

 もし1枚もらえるとしたら「考えの列車」「ビンボン」の2枚でめっちゃくちゃ悩む。ビンボンはおなじ絵柄で手ぬぐいとかになっててくれたらいいなあ。この2枚は絶対見てね。

クリス・ササキ「ビンボン」デジタル・ペインティング

ラルフ・エッグルストン「考えの列車」デジタル・ペインティング

 ちなみに、ヨロコビはうれしい気持ちを放射する輝く星、イカリは火や熱に強いレンガ、そしてカナシミは涙の形がもとになっているそうだよ。

 そして最後の最後が3月12日公開の最新作「アーロと少年」!映画のポスターにもなったシーンのドローイング、そしてカラースクリプトで幕になる。もちろん本編はまだ見ていないけれどカラースクリプトが風景画としてとてもきれいだ。

 というところで終わったあああああああああああおつかれさまでしたあああああ!所要時間は1~2時間。誰かと一緒に行くのもいいけど、一人でフンフン言いながらたっぷり時間をかけて歩くのもおすすめ。展示を見終えたあとはきっと何かを見たくなるはずだ。わたしはTSUTAYAで「カールじいさん」を借りたよ。

 そうそう、おみやげスペースでは大量の商品があなたの財布をねらっている。おすすめはiPhoneケース。たぶん一番人気だと思うのでお見逃しなく。それではみなさんもよいピクサー体験を!おしまい!

ピクサー展オリジナル限定商品iPhoneケース。絵柄とケースの種類を選び、イニシャルか名前(8文字まで)をプリントできる。透明3780円、白色3240円

スタジオ設立30周年記念 ピクサー展

会期:3月5日(土)~5月29日(月)
開館時間:10:00~18:00(入場は開館の30分前まで)
休館日:月曜日および3月22日(火)
※ただし3月21日(月・祝)、5月2日(月)、5月23日(月)は開館
会場:東京都現代美術館(東京都江東区三好4-1-1)
観覧料:一般1500円/高校・大学生1000円/小・中学生500円
※未就学児は無料
公式サイト:http://pxr30.jp



盛田 諒(Ryo Morita)

1983年生まれ、記者自由型。好きなものは新しいもの、美しい人。腕時計「Knot」ヒットの火つけ役。一緒にいいことしましょう。Facebookでおたより募集中

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