本格的なスペックを求めるとどうしても価格が高くなってしまうノートPC。最近では4Kディスプレーや、大容量のSSDなどを搭載している機種も多くなり、10万円以上というモデルもざら。しかし、そこまで高い性能を必要とせず、ネットを参照できればいいという人もいるだろう。そのようなユーザーをターゲットとした低価格機も数多く登場しているが、今回紹介する「アルタイル VH-AD」も、税込みでも3万円を切るという値段設定となっている、低価格のノートPCだ。
CPUにはインテル Celeron N3150モバイル・プロセッサー(クアッドコア、定格1.60GHz、最大2.08GHz)。低価格機ながら、4コアのCPUを搭載しており、CPUに内蔵されているビデオ機能は第8世代のインテルHDグラフィックスであり、画像処理は期待がもてる。
外観は幅340.6mm×奥行き237mm。ディスプレーは14型を用いているため、やや大きめなサイズとなっているが、実際にマシンに向かっていて特に違和感は感じない。低価格機では11型も多いが、このサイズはうれしいところ。
本体重量はバッテリーを含めて1.6kgでかなり軽いと感じた。この重量であれば持って歩いても負担を感じることはないだろう。厚みも最も厚い部分で25.9mmと、かなり薄いマシンという印象を受ける。
外部出力は、USB 3.0が1基、USB 2.0が2基あり、周辺機器の接続も支障はない。ほかに、HDMI出力が用意されているので、大きなディスプレーに接続するのも容易だ。また、SDカードリーダーも搭載されている。ただ、すべてがマシン左側にあるため、複数の機器を接続している場合、少々手がぶつかったりするかもしれないのが気になるところだ。
ネットの接続は無線LANとしてIEEE802.11 b/g/nが搭載されており、ブラウジングなどの速度は特に遅いという印象はなかった。少々心許ないのがストレージで、デフォルトで32GB eMMCを搭載しているが、購入時に16GBほどシステム領域などで使用されているので、残り容量はかなり少ない。1万2000円ほど高くなるが、120GBのSSDを搭載したモデルも用意されている。しかし記憶容量としては決して多いわけではないので、SDカードスロットにメモリーカードを追加したり、外付けHDDを接続することは検討しないといけないだろう。
「アルタイル VH-AD」の基本構成は次の通りだ。
アルタイル VH-ADの主なスペック | |
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CPU | Intel Celeron N3150(1.60GHz) |
グラフィックス | Intel HD Graphics |
メモリー | 2GB |
ストレージ | 32GB eMMC |
ディスプレー | 14型(1366×768ドット) |
光学式ドライブ | ― |
通信規格 | 無線LAN(IEEE 802.11 b/g/n)、Bluetooth 4.0 |
インターフェース | USB 3.0端子×1、USB 2.0端子×2、HDMI出力端子×1、マイク入力/ヘッドフォン端子×1、SDカードスロット×1 |
サイズ/重量 | およそ幅340.6×奥行き237.0×高さ25.9mm/約1.6kg |
OS | Windows 10 Home(64bit) |
次回は、「アルタイル VH-AD」の操作感やCPU性能の実力などについて解説する。