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“モンスト”を足蹴にする“ツムツム”日本一の魅力

2016年03月01日 11時00分更新

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皆さんは、スマートフォンでゲームをしていますか? たいていの人は、少なくともひとつぐらいは名前が挙がってくるのではないでしょうか。今回はゲームアプリについて、ニールセン社が提供するスマートフォン視聴率データ「Nielsen Mobile NetView」のデータから見ていきます。

最も多くの人に利用されているゲームアプリは?

毎月、アプリの利用者数ランキングの動向をチェックしていますが、上位にゲームアプリはほとんど登場しません。直近2015年12月のデータは下表です。

ゲームアプリの最上位は「LINE:ディズニーツムツム」で、24位にランクイン。月間利用者数757万人、スマートフォンアクティブユーザーの14.4%が利用しています。

ゲームアプリの中で次点は「ダイスの神」で、利用者数438万人(同利用率8.4%)、アプリ利用者数ランキングでは53位です。ちなみに、ミクシィの大ヒットゲームアプリ「モンスターストライク」は、利用者数304万人(同利用率5.8%)、アプリ利用者数ランキングでは91位です。

「LINE:ディズニーツムツム」が、ゲームアプリとしては利用者数で突出していることわかります。この「LINE:ディズニーツムツム」について、深堀りしてみましょう。

「LINE:ディズニーツムツム」は誰が利用しているの?

以下のグラフは、「LINE:ディズニーツムツム」の月間利用者性年代別構成比をみたものです。

66%が女性、女性18-29歳の構成比が最も大きく23%を占めます。スマートフォンユーザー全体の構成比と比べても、女性18-29歳、女性30-39歳、女性40-49歳の構成比が顕著に大きくなっています。

性年代別に「LINE:ディズニーツムツム」の利用者数利用率をみたのが以下のグラフです。

利用率は男性に比べて女性で高く、最も高いのは女性40-49歳(22.1%)、次に女性18-29歳(20.8%)となっています。これらの属性では、スマートフォンユーザーの5人に1人が「LINE:ディズニーツムツム」を月に1回以上利用していることになります。非常に多くの人に利用されており、かつ比較的女性に支持されているアプリだということがわかりました。

「LINE:ディズニーツムツム」にハマっているのは誰?

以下のグラフは、「LINE:ディズニーツムツム」の1人あたりセッション数と1人あたり訪問時間の平均値を性年代別にみたものです。

セッション数1か月間に何回利用したか、訪問時間は1か月間に通算何時間利用したかの指標です。着目すべきは女性50歳以上の数値の高さです。

【女性50歳以上】 ※( )内数値は31日で割ったもの
 1人あたりセッション数:96回(1日あたり換算約3.1回)
 1人あたり訪問時間:21時間55分(1日あたり換算約42分)

女性40-49歳と男性50歳以上がほぼ同等の数字で続いています。いずれも、
 1人あたりセッション数:79回(1日あたり換算約2.5回)
 1人あたり訪問時間:18時間超(1日あたり換算約35分)
となっています。

これらの年代では1日あたり30分以上もの時間をこのアプリに費やしていることがわかります。ゲームと言えば若い人が利用しているイメージですが、40-49歳、50歳以上の女性がよりヘビーに利用していることが確認できます。50歳以上の層では、女性だけではなく男性の訪問時間が長いのも着目できる点です。

以下のグラフは、1か月間の「LINE:ディズニーツムツム」の総訪問時間における性年代別構成比をみたものです(比較として訪問者数における構成比も再掲)。

訪問者数と訪問時間では若干異なる結果となっており、訪問時間構成比でもっとも大きな比率を占めるのは女性40-49歳です。「LINE:ディズニーツムツム」利用時間の2割以上は40-49歳女性の利用によるものとなっています。

訪問者数構成比との対比でみても、「LINE:ディズニーツムツム」のコアユーザーは40-49歳女性、50歳以上の女性と言えそうです。

「LINE:ディズニーツムツム」の魅力とは?

いわゆる「奥様方」にヘビーに利用されている「LINE:ディズニーツムツム」ですが、どんなところに魅力があるのでしょうか? 周囲のユーザーに聞いてみました。

  • やっぱりツムがかわいい
  • 次から次へとイベントがあって、限定のツムをゲットしたくなっちゃう
  • 友達は12月のスターウォーズのイベントでいきなり始めだした
  • 週間ランキングで友達に負けたくないから、つい日曜日はがんばってしまう

キャラクターのかわいさ、継続利用を促すさまざまな仕掛けがあるということでしょうか。私の周りには課金しているユーザーはいませんでしたが、課金しなくても十分に楽しめるというのも魅力のひとつかもしれません。

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