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最新パーツ性能チェック 第186回

AMDがリテールクーラーを更新! その強化具合をチェック

2016年02月11日 17時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

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ものすごく久しぶりにSocket AM3で検証環境を組む

 検証環境を見ていこう。共通の環境を用意し、CPUクーラーを変更して、その性能差を探ることにした。検証に関わる構成は以下の表のとおり。最近はSocket FM2+ばかりだったので、Socket AM3環境を組んだのは、かなり久しぶりだ。

テスト環境
CPU AMD「FX 8370」(4GHz)
マザーボード ASUS「CROSSHAIR V FORMULA」(AMD 990+SB950)
メモリー AMD Radeon R9 Gamer Series PC3-17000 4GB×2
ビデオカード Radeon R7 260リファレンスモデル
SSD Samsung「MZ-7TD250B/IT」(250GB)
OS Windows 10 Pro(64bit)
PCケース Cooler Master MASTERCASE PRO 5

AMD FX 8370

AMD Radeon R7 260

AMD Radeon R9 Gamer Series PC3-17000 4GB×2

Cooler Master MASTERCASE PRO 5

ストレージは編集部に転がっていたSamsung SSD 840。今回の検証内容にはとくに影響しないので、テキトーである

セッティング完了の状態

CPUグリスは、Arctic Silver 5を採用

 以上の環境で計測する。またトップフローであるため、CPU周辺部への冷却効果を確かめるべく、赤外線温度計「FLIR ONE」でチェックできるよう、PCケースの側板パネルを外し、サランラップを貼った状態としている。

見た目は大変残念だが、ケースがもつエアフローはキープされている

冷却性能が大きく上昇!

 では検証に入ろう。気になるのはもちろん温度だ。これはフルロードの状態を作り出すことで判別できる。アプリケーションはOCCT 4.4.1を使用して、CPU100%の状態を約15分維持し、それで温度の変化を見てみた。

 CPU100%の状態が長時間続くというのは、ベンチマークでもない限り、そうそうないのだが、たとえば、負荷率30~50%をうろうろしている状態でも、それが長時間となると、最終的にはOCCT 4.4.1で突入するような温度状態になりやすい。

 また計測開始はアイドル状態で30分放置してからとしている。そのため、下記スクリーンショットのスタート時の温度はアイドル時の温度と判断してほしい。

Wraith Cooler。アイドルは26~27度で、6分を過ぎた時点で50度に到達している

旧リテールクーラー。アイドルは29~30度。7分後半で61度にまで上昇している

 以上のグラフからもわかるように、高負荷時の温度は約11度と大きな差があり、Wraith Coolerの冷却性能の進化がよくわかる結果になった。

 トップフローなので、CPU周辺部の冷却性能も気になる部分だ。そこで赤外線温度計で計測してみた。結果を見ると大きな変化はないのだが、メモリー周辺の温度に差が生じていたくらいだ。

左がWraith Cooler、右が旧リテール。風量の違いでメモリーレーン部分の温度差が生まれているのがわかりやすいだろうか

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