ものすごく久しぶりにSocket AM3で検証環境を組む
検証環境を見ていこう。共通の環境を用意し、CPUクーラーを変更して、その性能差を探ることにした。検証に関わる構成は以下の表のとおり。最近はSocket FM2+ばかりだったので、Socket AM3環境を組んだのは、かなり久しぶりだ。
| テスト環境 | |
|---|---|
| CPU | AMD「FX 8370」(4GHz) |
| マザーボード | ASUS「CROSSHAIR V FORMULA」(AMD 990+SB950) |
| メモリー | AMD Radeon R9 Gamer Series PC3-17000 4GB×2 |
| ビデオカード | Radeon R7 260リファレンスモデル |
| SSD | Samsung「MZ-7TD250B/IT」(250GB) |
| OS | Windows 10 Pro(64bit) |
| PCケース | Cooler Master MASTERCASE PRO 5 |
以上の環境で計測する。またトップフローであるため、CPU周辺部への冷却効果を確かめるべく、赤外線温度計「FLIR ONE」でチェックできるよう、PCケースの側板パネルを外し、サランラップを貼った状態としている。
冷却性能が大きく上昇!
では検証に入ろう。気になるのはもちろん温度だ。これはフルロードの状態を作り出すことで判別できる。アプリケーションはOCCT 4.4.1を使用して、CPU100%の状態を約15分維持し、それで温度の変化を見てみた。
CPU100%の状態が長時間続くというのは、ベンチマークでもない限り、そうそうないのだが、たとえば、負荷率30~50%をうろうろしている状態でも、それが長時間となると、最終的にはOCCT 4.4.1で突入するような温度状態になりやすい。
また計測開始はアイドル状態で30分放置してからとしている。そのため、下記スクリーンショットのスタート時の温度はアイドル時の温度と判断してほしい。
以上のグラフからもわかるように、高負荷時の温度は約11度と大きな差があり、Wraith Coolerの冷却性能の進化がよくわかる結果になった。
トップフローなので、CPU周辺部の冷却性能も気になる部分だ。そこで赤外線温度計で計測してみた。結果を見ると大きな変化はないのだが、メモリー周辺の温度に差が生じていたくらいだ。

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