ミラーレス市場でまずは2位狙う
「デジタルカメラやインクジェットプリンターなどの主要製品においては、シェアナンバーワンの実現および維持に取り組む。ミラーレスカメラは、現在、3番手の位置。まだまだ市場拡大の余地があるこの分野においても、一眼レフカメラ、コンパクトデジカメと同様に、トップシェア獲得を目指す」と宣言する。
ここでは、エントリー層の拡大と写真愛好家の育成による「ステップアップ戦略の推進」、「ミドル機、ミラーレス機、交換レンズの商品力強化」に取り組む考えだ。
キヤノンマーケティングジャパン イメージングシステムカンパニープレジデントである八木耕一常務執行役員は、「2015年第3四半期および第4四半期では、かなりの台数のミラーレスカメラを出荷することができたが、まだ満足はしていない。現時点では新製品について、言及することはできないが、2016年第3四半期、第4四半期に向けてミラーレスの市場が拡大すると予測している」とし、「ミラーレスカメラ市場におけるキヤノンのシェアは、一昨年は4位、昨年は3位。今年はぜひ2位を目指したい。そして、2位というのは、途中の目標。一刻でも早く、ナンバーワンの座を取りたい」と意気込む。
この連載の記事
-
第606回
ビジネス
テプラは販売減、でもチャンスはピンチの中にこそある、キングジム新社長 -
第605回
ビジネス
10周年を迎えたVAIO、この数年に直面した「負のスパイラル」とは? -
第604回
ビジネス
秋葉原の専門店からBTO業界の雄に、サードウェーブこの先の伸びしろは? -
第603回
ビジネス
日本マイクロソフトが掲げた3大目標、そして隠されたもう一つの目標とは? -
第602回
ビジネス
ボッシュに全株式売却後の日立「白くまくん」 -
第601回
ビジネス
シャープらしい経営とは何か、そしてそれは成果につながるものなのか -
第600回
ビジネス
個人主義/利益偏重の時代だから問う「正直者の人生」、日立創業者・小平浪平氏のことば -
第599回
ビジネス
リコーと東芝テックによる合弁会社“エトリア”始動、複合機市場の将来は? -
第598回
ビジネス
GPT-4超え性能を実現した国内スタートアップELYZA、投資額の多寡ではなくチャレンジする姿勢こそ大事 -
第597回
ビジネス
危機感のなさを嘆くパナソニック楠見グループCEO、典型的な大企業病なのか? -
第596回
ビジネス
孫正義が“超AI”に言及、NVIDIAやOpen AIは逃した魚、しかし「準備運動は整った」 - この連載の一覧へ