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Surface BookやSurface Pro 4など、2 in 1ノートを徹底活用! 第1回

膝上で使える/使えない!? 最新2 in 1ノートを3つのタイプに分類

2016年02月08日 10時00分更新

文● 外村克也(タトラエディット)

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モニターの角度調整が自由にできるドッキング型

キーボードと物理接続されるドッキング型。物理端子で接続する機種は、キーボード側にバッテリーを内蔵していることもある

キーボードと物理接続されるドッキング型。物理端子で接続する機種は、キーボード側にバッテリーやHDDを内蔵していることもある

 一見ノーマルなノートPCに見えるが、液晶部分が取り外せるようになっているのがドッキング型のPC 。キーボードと物理的に接続し、ヒンジによって自由な角度に傾けられる機種が多いのがこのタイプだ(ただし、キーボードとの接続は独自の端子でドッキングするものや、マグネットでくっついてBluetooth接続で操作するものなどさまざま)。

 カバー型同様に液晶部分側にマザーボードやストレージ、メインバッテリーなどのPCとしての主要機能を備えつつ、キーボード側にUSBや映像出力のための端子を備えたものが一般的だ。

 キーボード部分にセカンドバッテリーやセカンドストレージを備え、PCとしての基本性能を大きく向上させるといったモデルもあり、たとえばSurface Bookはキーボード側に大容量バッテリーとGPUを備える。

 一般的なタブレットは体積が小さく、バッテリーやメインボードの位置によって端子類の配置が大きく制限されてしまう。そのため、カバー型ではUSB端子の数が少なかったり、外部映像出力が省かれていたりといったこともある。

 しかし、ドッキング型ではいくつかの機能をキーボード側に配置することで、十分な拡張性を備えられるというメリットがある。

 また、熱を感じにくい点もドッキング型のメリットだ。CPUなどの主要部分が液晶側にあるため、底面に熱がこもりやすいノートPCに比べて排熱をしやすい。そもそもキーボード側には拡張バッテリーなどCPUなどに比べて熱を持ちにくいパーツが多いため、パームレストや底面が熱くなりにくいのだ。

 その反面、PCの主要パーツが液晶側にあることが理由となって、ノートPCとは若干使い勝手に差が出てくる場面がある。

 たとえば、タイピング時の画面の揺れ。液晶側に比重があったり、ドッキング機構があるおかげでヒンジ部の遊びが大きくなり、タイピング時にかなり画面が揺れてしまうことも。

 ドッキング型ではハードタイプのキーボードが備わっているため、長文入力を求めてこのタイプを求めてしまいがち。しかし、そうしたユーザーにこそ、ドッキング型特有の画面の揺れは悩ましい問題だといえよう。

 また、膝上など安定しない場所で使う際に、傾けすぎてしまうと液晶面の方向に倒れてしまいそうになる点も、ドッキング型を扱う上で気になるポイントだ。

 もし、ドッキング型を選ぶなら、総重量に対して液晶側の重量の比重が大きくなりすぎない、といった点を気にしながら機種を選定するといいだろう。

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