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ASCII.jp名物油風呂特集 第2回

油没冷却で使用した油の処分やパーツの清掃はどうするのか?

2016年01月13日 10時00分更新

文● 林 佑樹(@necamax) 編集●北村/ASCII.jp

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油まみれの基板はどうするか

 油まみれにしたものの、フツーに使用したくなった場合にはどうするのか、これは基板の清掃とフローは似ているので、人によっては楽な部類になる。

 まず油を落とす過程で必要になるのは、パーツクリーナーなどの汚れ落とし。これで油を落としていく。次に水洗い。いずれにせよ陰干しするので、水道水でもOKはOKだが、なるべく不純物の少ない液体がいいのであれば、精製水を用意しよう。20リットルで1000円ほどだ。

基板の清掃にはHOZAN OVERHAUL CLEANERを使用した

精製水で水洗いして乾かす。よく乾かせば水道水でもOKだが、カルキなどの不純物が少ない精製水がオススメ

基板に吹き付けるだけ

陰干しは風通しのいいところでいいだろう

水と油はあっさりと分離するため、水洗いしたあとにさっさと油に浸けてしまってもいい。そのさい、軽く基板を振っておくこと

エンジンオイルは
お店で廃油処理を頼む

 これはガソリンスタンドやカーショップなどに赴いて、廃油として処理してもらう必要がある。お店にもよるが、無料で引き取ってくれるところもある。可燃物としての破棄は法令に違反することになるため、回収してもらいやすい場所があるか、まずは周辺をチェックしておこう。

化学合成油のみ捨て方が異なる。実験として割り切る場合は、食物油のほうが楽だ

精製水で液冷もいけるが……

 不純物を含まない精製水もスペックの高いものであれば、冷却用の液体として使用できるだけの絶縁性を持つ。ただし、不純物が少しでも入ると導性が一気に高くなるため、一般的な環境ではまずムリだ。

 どうしても水に近い液体で実行したい場合は、フロリナートというフッ素系不活性液体を使うが、これは1.5kgで約4万円と非常に高額なのでオススメしにくい。

スーパーコンピューターの冷却に使用されるフロリナート。1.5kgで約4万円と非常に高額

第3回はデータ取り

 さて、第3回はいよいよデスクトップ向けCPUを油没した場合、どんな状況になるのかをチェックしていく。

 成功させるというよりは、目安となるデータを得る目的なのだが、なかなか楽しい結果になったので、次の掲載を楽しみにしていてもらいたい。

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