Yahoo!ボックスがシェアトップのDropboxを追う
無制限プラン続々廃止! オンラインストレージの今をチェック
2015年12月28日 09時00分更新
トップはDropbox、Yahoo!ボックスが続く
インターネットコムとNTTリサーチの「ストレージサービス」に関する調査(2014年8月)によると、ストレージサービスを利用したことがある人は18.8%、利用したことはない人は30.0%、ストレージサービスが何か知らない人が51.3%だった。10~60代を対象にした調査であることを考えると、約半数が知っているという結果は、かなり浸透してきていると言えるのではないだろうか。
どのような種類のデータを保存しているかについては、「写真」が最多の64.4%。続いて「資料(テキスト、プレゼン資料)」が55.9%、「音楽」が33.7%、「ビデオ」が16.8%だった。仕事で使うほか、個人が持つデジタルデータを保存する場として使う人が多いようだ。
どのオンラインストレージサービスを最も利用している/利用していましたか? | ||
---|---|---|
サービス名 | % | |
1 | Dropbox | 37.6% |
2 | Yahoo!ボックス | 24.3% |
3 | One Drive | 12.9% |
4 | Gmail Drive | 8.9% |
5 | Box | 1.5% |
6 | Amazon Cloud Drive | 1.5% |
7 | Adrive | 1.0% |
8 | Bitcasa | 0.5% |
― | その他 | 11.9% |
(インターネットコム/NTTコムリサーチ調べ)
これまで利用したことがあるストレージサービスは、トップがDropboxで50.0%。続いてYahoo!ボックス(38.6%)、One Drive(28.2%)、Gmail Drive(21.8%)、Amazon Cloud Drive(7.9%)。最も利用しているストレージサービスもやはりトップはDropboxで37.6%。次いでYahoo!ボックス(24.3%)、One Drive(12.9%)、Gmail Drive(8.9%)などとなった。
Dropboxの強さと、Yahoo!ボックスの健闘が目立つ。全体に、Microsoft、Yahoo!、Google、Amazonなどの大企業のサービスが強い傾向にある。
ストレージサービスで重要視するものは「容量」が70.3%で最多。「金額」(62.9%)、「転送が楽」(55.0%)も大切なポイントだ。そのストレージサービスを主に利用する理由についても、「デバイス連携が楽だから」「無料で使いやすいため」などの回答が挙がっており、やはりストレージサービスは容量と金額、使いやすさがポイントと言える。
オンラインストレージサービスは利用が拡大しつつあり、サービスも乱立が続く。ユーザーは選び放題のうれしい状態が続くだろう。ただし、容量無制限サービスは事実上難しいため、大容量のデータを預けるには有料サービスの利用なども検討する必要があるかもしれない。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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