動画はYouTubeが別格! Instagramは女性、ニコニコ動画は男性がメイン
10代に人気のサービスはLINE、Twitterがツートップ
2015年12月15日 09時00分更新
若年齢層に浸透する動画投稿
さらに、若年齢層における動画投稿状況についても見ていこう。10~20代を対象としたジャストシステムの「動画投稿に関する調査」(2014年5月)によると、動画/画像系アプリの利用率(「現在利用している」「以前は利用していたが現在は利用していない」の合計)は、Instagram(20.7%)、ツイキャス(17.4%)、Vine(10.1%)、Snapchat(7.4%)などとなっている。
なお、直近1年以内にスマートフォンのSNSアプリを通して撮影動画を投稿した割合は、16.6%に及ぶ。撮影動画を投稿したSNSアプリは、LINEが70.9%でトップ。続いてFacebookが45.8%、Instagramが30.5%、ツイキャスが25.6%、Yahoo!コミュカメラが20.7%、Vineが14.8%などとなった。若年齢層において動画投稿が深く浸透していることがわかるだろう。
米国10代にはInstagramが人気
では次に、米国の10代に人気のサービスを見ていこう。米国の13~19歳を対象にした投資会社Piper Jaffrayの10代市場調査(2015年秋版)における、「最も重要なSNSは何か」という質問に対する回答が興味深い。
Facebookを最も重要と回答した割合は、2012年秋から2015年秋で42%から15%まで激減しているのだ。一方、Instagramは12%から33%と約3倍に増えている。
2015年秋における米国の10代において最も重要なSNSは、上位からInstagram(33%)、Twitter(20%)、Snapchat(19%)、Facebook(15%)ということになり、InstagramやSnapchatの人気の高さと共に、Facebookの凋落ぶりが目立つ結果となった。
日本だけでなく米国においても、若者層の利用するサービスや利用状況は大人世代とは大きく異なっている。若者における人気サービスやコミュニケーション方法、行動の変化などは、若者層にリーチしたい大人世代には重要な鍵となるはずだ。
著者紹介:高橋暁子
ITジャーナリスト、コンサルタント。書籍、雑誌、Webメディアなどの記事の執筆、企業などのコンサルタント、講演、セミナーなどを手がける。小学校教員、編集者を経て現在に至る。最新刊『ソーシャルメディア中毒』(幻冬舎エデュケーション新書)の他、『ソーシャルメディアを武器にするための10カ条』(マイナビ新書)、『Facebook×Twitterで儲かる会社に変わる本』『図解 一目でわかるITプラットフォーム』(日本実業出版社)、『ネット業界 儲けのカラクリ』(中経出版)など著作多数。http://akiakatsuki.com/ Twitterアカウントは@akiakatsuki
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