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トレンドは大容量化・低価格化、一方で「無制限」プラン廃止

OneDriveから乗り換えたくなるクラウドストレージ徹底比較

2015年11月26日 09時00分更新

文● 田口和裕 編集●飯島恵里子/ASCII.jp

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Officeユーザーにはいまだオススメ「OneDrive」

名称:OneDrive
URL:https://onedrive.live.com/about/ja-jp/
無料プラン:15GB ※2016年初旬に5GBに変更
有料プラン:100GB(190円/月)、200GB(380円/月) ※2016年初旬に50GB(1.99米ドル/月)、1TB+Office365(9.99米ドル/月)に変更


 マイクロソフトが提供するOneDrive(2014年2月まではSkyDrive)は、同社のOS、Windows10と統合しているため、マイクロソフトアカウントさえあれば、すぐに無料で15GB(2016年初旬には5GB)のクラウドストレージを利用できる。

 また、同社の「Office Online」と連携しており、PCにアプリをインストールしなくても、オフィス書類の作成・編集・保存・共有すべてをブラウザー上で行なえる。

 プランの改悪が発表されたとはいえ、Windowsユーザー、特に日常的に「Word」、「Excel」、「Powerpoint」といったオフィス製品を利用している人には、第一の選択肢であることは間違いない。

 また、Mac OSユーザーであってもOffice OnlineとOneDriveの組み合わせを使えば、Windowsユーザーから送られてきたオフィスファイルのレイアウトが崩れる、といったおなじみのトラブルを大幅に減らせるというメリットもある。Android/iOS版のオフィスアプリの保存先としても使い勝手がいい。

Office Onlineから直接OneDriveに保存できる

2015年11月現在、無料で提供されている30GB(15GB+カメラロールボーナス15GB)のストレージは2016年初旬に5GBとなる

スマートフォン用アプリでもOfficeとの連携はバッチリ

 執筆時点では、まだ100GB(190円/月)、200GB(380円/月)プランには申込可能。

老舗の貫禄、元祖クラウドストレージ「Dropbox」

名称:Dropbox
URL:https://www.dropbox.com
無料プラン:2GB
有料プラン:1TB(1200円+税/月)


 クラウドストレージを一般に広めた立役者。無料プランは2GBと他サービスに比べてかなり少ないが、逆に有料プランは2014年8月、今までの100GB(1200円/月)から1TB(1200円+税/月)と、なんと10倍に増加した。

 Office OnlineやGmailといった他社サービスとの連携も積極的に実行しているほか、共有、写真の自動アップロード、スマートフォンアプリなど考えられる機能はそつなく網羅している。

 また、30日間のバージョン管理機能があるので、うっかり上書き保存や削除してしまったファイルも過去のバージョンから復帰できる。さらに($39/年)でその期間を1年に延ばすことも可能。

 メインのクラウドストレージとしてお勧めしたい優等生だ。

クライアントアプリをインストールして使用。タスクトレイからファイルの状況をすぐに確認できる

ウェブ版インターフェース。フォルダ共有やダウンロードリンクの取得も簡単だ

ファイル保存のたびにバージョン履歴を保存、30日以内なら復帰可能

スマートフォン用アプリからの閲覧も快適

写真特化アプリ「Carousel」を使えば、スマートフォンで撮影した写真の自動アップロード・整理が可能


超大容量プランも用意「Google ドライブ」

名称:Google ドライブ
URL:http://www.google.com/intl/ja/drive/
無料プラン:15GB
有料プラン:100GB(1.99米ドル/月)、1TB(9.99米ドル/月)、10TB(99.99米ドル/月)、20TB(199.99米ドル/月)、30TB(299.99米ドル/月)



 OneDriveの無料プランが5GBとなってしまうため、主要サービスの無料プランの中では15GBのGoogle ドライブが最大容量となる。ただし、この容量はGmail、Google+、Google フォト共通で利用されるため、Gmailに重い添付ファイルが大量に溜まっていると空き容量が狭くなるので注意が必要だ。

 「Google ドキュメント」、「Google スプレッドシート」、「Google フォト」といった自社製アプリとの連携も充実しており、特にGoogle フォトはAndroid端末のデフォルトアプリにもなっており使い勝手がいい。

 もちろんGoogle社の製品だけに検索はお手のもの。OCR機能で取得した画像ファイル内のテキストも含めた全文検索機能は快適だ。

 また、値段は張るが30TBという大容量プランが設定されているのも特徴。

ウェブ版インターフェース。検索窓からドライブ内ファイルの全文検索ができる

写真はGoogle フォトでサムネイル表示される。顔認識システムも優秀だ

スマートフォンアプリからの閲覧・編集も充実

「Chromecast」を使って、クラウド上にある写真をテレビで表示することも可能


(次ページ「アップルユーザーなら使って損なし「iCloud Drive」」へ続く)

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