このページの本文へ

オールフラッシュストレージ「FA-405」採用事例

関西電力のVDI基盤の性能問題、ピュア・ストレージが解消

2015年10月30日 14時00分更新

文● 川島弘之/TECH.ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

 ピュア・ストレージ・ジャパン(ピュア・ストレージ)は10月30日、関電システムソリューション(KSSOL)が提供するデスクトップ仮想化環境(VDI)基盤として、同社のオールフラッシュストレージ「FA-405」が採用されたと発表した。関西電力の全社的なVDIとしても利用される。

 同事例は、本稼働後のVDIで起きた利用者数の増加に伴うストレージへのワークロード増大による性能問題をオールフラッシュストレージで解決したものだ。

 KSSOLは関西電力および同社グループのみならず、一般企業・各種団体・地方自治体に向け、ICTシステムのコンサルや情報化戦略の立案、計画、設計、構築、保守、運用、あるいはアプリケーションの開発などを手掛けている。

 今回、特に成長分野として位置づけられるデータセンター事業強化の一環として、同社のデータセンター内にパフォーマンスを大幅に向上させたVDI環境を構築・整備した。

 関西電力では、2013年11月から仮想デスクトップをシステム開発に活用しており。40台ほどの小規模導入からはじめ、徐々にユーザー数を増やす計画だった。ところが、当初の想定以上に利用プロジェクトが増加し、仮想デスクトップ数が1000台を超えてきたころから、ログイン時間に数十秒以上かかり、ストレージ負荷の高い時間帯にパフォーマンスが低下するなど、ストレージに起因する問題が発生し始めたという。

 また、それとは別に、KSSOLでは新たに仮想デスクトップサービスの提供を予定していたこともあり、2014年6月にストレージの置き換えの検討を開始したという。その選定にあたっては、既存のボード型フラッシュストレージ搭載サーバーの追加を検討したが、storageの利用効率とコスト面で要件を満たせず、ディスクストレージ、オールフラッシュストレージを広く検討。結果、データ圧縮率の高いインライン重複排除、I/O性能、コストパフォーマンスなどを評価して「FA-405」に決めた。

 2014年9月にシステム開発者向け基盤に1台目を導入し、その後、一般ユーザーへの利用拡大に伴い、現在では関西電力グループ企業を含め約2000台の仮想デスクトップが稼働している。なお、提案・検証支援は東京エレクトロンデバイスが行った。

 KSSOLは今後、関西電力に導入したVDIのサービス展開を予定しており、企業の業務効率化やセキュリティ向上を支援していく考え。

カテゴリートップへ

  • 角川アスキー総合研究所
  • アスキーカード