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シリアルコードに代わるアプリ集客の3つの手法

2015年10月27日 11時00分更新

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今回は、iOSの事前登録についてです。

スマホアプリにおける事前登録は、アプリのリリース前にコアユーザーを一定数集めておくことを目的としています。

事前登録は、登録したユーザーにシリアルコードを配布し、ユーザーはアプリのリリース後にシリアルコードを入力することでインセンティブを受け取る、という手法が主流でした。しかし、その動きが変わりつつあります。

アップルの規約

そもそも、シリアルコードによるインセンティブ配布は、アップルの規約によって禁止されています。

https://developer.apple.com/app-store/review/guidelines/#purchasing-currencies

上記はアップルの利用規約の抜粋ですが、「アプリ内のコンテンツ、機能、サービスを購入するときに外部のシステムを利用するとリジェクト対象になる」とあります。

事前登録に関わらず、外部のシステムを利用してユーザーにインセンティブを付与することは禁止されているのです。事前登録で主流であったシリアルコードが上記「外部のシステム」にあたるため、シリアルコードを利用していることがアップルに認識されるとリジェクトの対象になります。

従来の各社の対応

iOSでは、アプリを申請する際にアップルの審査が入ります。その際、アプリの中にシリアルコードの入力フォームがあると審査に通らない可能性が高く、さまざまな方法が模索されてきました。

また、これまでは一度審査に通過すればその後リジェクトになることはほぼなかったのですが、最近では審査が強化されたためか、ストアに上がっているアプリも再度審査対象となることが多くなりました。審査を通過したアプリであっても、シリアルコードの入力フォームがあるアプリはリジェクト対象となる可能性があるため、対応を急がなければなりません。

事前登録への対応

事前登録はインセンティブがフックなのですが、アップルの規約で禁止されている以上シリアルコードを用いたインセンティブ配布はするべきではありません。そこで、現在確認できるシリアルコードを使わない各社の対応をご紹介いたします。

1.登録者数によって全員にプレゼント

例)事前登録数10万人突破で、「全員」に★5装備プレゼント

従来の事前登録は、事前登録者のみにインセンティブを配布する仕組みであったため、事前登録者の判別のためにシリアルコードが用いられていました。

しかし、この施策であれば、事前登録者数に応じて「全員にプレゼント」のため、シリアルコードを配布する必要がありません。登録者数が伸びればインセンティブの内容もアップするため、事前登録のモチベーションも上げられる非常に効果的な施策だと思います。

2.アプリ外部でのプレゼントキャンペーン

例)事前登録をしたユーザーの中から、抽選で10名にiTunesカード10,000円分プレゼント

事前登録をしたユーザーのみに、プレゼントキャンペーン等への参加権利を付与する施策です。アプリ内インセンティブをプレゼントするわけではないため、シリアルコードを付与する必要がありません。

3.リリース通知に付加価値をつける

例)アプリリリース後24時間以内にインストールしたユーザー全員にレアキャラプレゼント

事前登録をしたユーザーには、通常アプリがリリースされたタイミングで通知されます。事前登録ユーザーにリリース通知することで、より多くのインストール数を確保することも可能なためです。このリリース通知自体に付加価値をつける施策です。

上記3つのような施策を実施することで、リリース通知を受け取ること自体に付加価値を提供してユーザーの事前登録を促進することが可能です。

まとめ

シリアルコードを用いた事前登録施策は、リジェクトのリスクがあるため他の施策を考えることが急務です。

アプリ市場においてはプラットフォーマーが圧倒的な力を持っているため、逆らっていいことはありません。審査の目をかいくぐる策を練るのではなく、規約に抵触しない中で効果的な施策を実施する方が賢いと言えるでしょう。

今後も、各社さまざまな施策を打ち出してくると思いますので、またこの場でご紹介できればと思います。

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