製品単体からIoTをつなぐプラットフォームへ
サムスンブースでは、UltraHD Blu-rayプレーヤーや8Kの110型液晶ディスプレイ、腕時計型端末「Samsung Gear S2」、「Galaxy S6 edge+」が注目を集めたが、その一方で前面に打ち出していたのがIoT(Internet of Things)である。
SmartThingsブランドによる製品群を展示。カメラやサーモスタット、コンセントなどのほか、モーションセンサー、モイスチャーセンサー、人感センサーといったセンサー製品をラインアップ。IoTを実現する製品を品揃えしてみせた。SmartThingsは、スマートホーム向けオープンプラットフォームを提供していた企業で、2014年にサムスンが買収。SmartThingsに対応したデバイスは1000以上にのぼり、8000以上のアプリをサポートしているという。
また、プレスカンファレンスの目玉のひとつとして発表されたSamsung SleepSenseも注目の製品。マットレスの下にSleepSenseを設置して寝ると、センサーを利用して睡眠パターンを認識し、97%の正確性でデータを収集。それをもとに最適な睡眠方法についてアドバイスするというものだ。
上下二つの洗濯槽を持つTWIN WASH SYSTEM
LG電子では、98型8KテレビやHDR対応4K有機ELテレビ、スマートフォンの「LG G4」、腕時計型端末「LG Watch Urbane」などが展示される一方、webOS 2.0を軸としたスマートテレビや、スマートホームである「LG Smart Home」の展示に力を注いでいたのが印象的だった。LG Smart Homeでは、LG電子が長年に渡って取り組んでいるSmartThinQによる家電同士の連携や、クアルコムが中心となって展開するALLSEEN ALLIANCFE の「All Joyn」への対応。さらにこれらを各種センサーと結び付けたり、スマホを通じて操作したりといった環境を提案してみせた。
一方で白物家電の展示では、洗濯槽を上下に2つ設置し、「TWIN WASH SYSTEM」が注目を集めていた。2つの洗濯槽を持つことで、上の洗濯槽では上着を、下の洗濯槽では下着を分けて洗濯するといった使い方のほか、短時間での洗濯を終わらせるメリットもあるという。また、掃除機では、コードレス型掃除機を展示。「LG Cord Zeroシリーズ」として、サイクロンタイプ、スティックタイプ、ロボットタイプ、ふとんクリーナーといったラインアップの広さをみせた。さらに、LG電子ならではの製品としては、電子クローゼットを展示。衣類を振動させて、ホコリを落とし、下からスチームをあててしわを伸ばすことができるという。
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