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大学激怒の「不良起業家」人気サービスTalkSpace創業前夜

2015年09月10日 20時02分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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『TalkSpace』は音声投稿アプリ。1000万件を超える音声が投稿されている。開発したのは鹿児島のスタートアップfreep。同社代表の鮫島悠CEOは学生時代に開発したサービスで大学に激怒された。現在は“音声版のニコニコ動画”をめざす。

「ダメなもの作ってたんですよ」

 freepの鮫島悠(さめしま・ゆう)CEOは言う。鹿児島・枕崎に生まれ、本土最南端のスタートアップとしてスマホアプリ『TalkSpace』を開発中。

 TalkSpaceは声優や歌い手のたまごが集まる“音声のソーシャルネットワーク”。投稿された声は1000万件を超えており、声好きのコアな人気を集めている。

TalkSpace

 鮫島CEOが初めてウェブサービスをつくったのは、鹿児島大学で学んでいたとき。何をつくっていたのかたずねると、苦笑しながらこう言った。

「授業の過去問をPDFで一括検索できるシステムでした」


大学が「このサイトに注意!」と警告

『過去問、1部100円で買い取ります。食堂にぬいぐるみを持った男性がいるので、彼に話しかけてください』

 鮫島CEOは校内にこんなポスターを貼り、全学部の学生たちから徹底的に過去問を採集。手当たり次第にPDF化してサイトにアップしていた。

「過去問が見られるだけでなく、授業もサイト上で評価できるようにして。教科書の中古販売なんかもできるようにしていました」

 どこかFacebookのマーク・ザッカーバーグCEOがハーバード大学で作った、授業履修者検索サービス「Coursematch」をほうふつとさせるサービスだ。

freep高橋亮CTO(左)、鮫島悠CEO(右)

 サービスは学生たちに大好評。しかしお金はさっぱり儲からず、当然のように大学では問題になった。大学は校内の掲示板に「悪質なサイトに注意!」と怒りの警告をあげ、ついに本人のもとに呼び出しの連絡が来た。

「ある日大学からメールが来たんです、『明日にでも会いたい』って。『いよいよ除籍か……』と思い、やばいことしたなあ……と思って」

 さすがに除籍はされなかったものの、大学から厳しく指導を受けた。

 結局、過去問検索サービスは停止。しかし、鮫島青年はむしろやる気になった。内容に問題はあったが、サービスそのものは評価された。なら、ちがうサービスをやって成功させてやればいいじゃないか──。

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