IFA 2015レポート 第14回
ITが生活に溶け込んだライフスタイルを提案するソニーとパナソニック
Xperia Z5 Premiumには、パナソニック津賀社長も興味津々?
2015年09月05日 22時00分更新
ドイツ・ベルリンで開催されているIFA 2015において、日本のメーカーとして、存在感を発揮しているのが、パナソニックとソニーだ。その2社が参考出展の形で、近未来の家電製品を展示してみせた。
ITのある暮らしは、憧れのくらしになるか
パナソニックブースでは、「Future Lifestyle」コーナーを設置。2018~2020年を想定した「憧れのくらし」を実現する「Better Living Tomorrow」を展示してみせた。ここ数年のIFAでは、未来を想定した展示を行っているパナソニックだが、今年もその方向性を示す展示を継続的に行っていたのが印象的だった。
ここでは、キッチン、ダイニング、リビング、ベッドルームという4つのシーンから、近未来の姿を提案してみせた。
キッチンでは、昨年同様に、フリースタイルIHクッキングヒーターと、コードレスキッチン家電を展示したが、コンセプト展示の域はまだ出ておらず、製品化にはもう少し時間がかかる模様だ。
IHクッキングヒーターの上に、ワイヤレスで電気が通る屋根型ヒーターを乗せれば、上方向からも熱を発して、両面から焼くことが出来るという製品だ。また、食品の発酵や熟成などに適したビルトインフードマチュアリングストッカーを今年初めて展示。また、タブレット型のパーソナルキッチンスクリーンを利用して、家族にあわせたレシピ提案や、調理を楽しむサービスを提案してみせた。天井のフード部分には、カメラを搭載しており、料理をしている風景を撮影してインターネットに公開するといった使い方もできるという。
ダイニングでは、映像を表示する時以外は、窓として機能する透明スクリーンや、プロジェクター機能を持つダウンライトによって、テーブル上に映像を表示するなど、映像や照明による空間演出を行っていたのが特徴だ。また、リビングでは、コンテンツの内容によってディスプレイが昇降し、必要な内容を表示するアンビエントディスプレイを展示。
スピーカーをカーペットに内蔵したラグスピーカーは最大6.1chサラウンド環境を実現することができる。同社では、「インテリアとして住空間に溶け込んだ映像・音響装置によって、一人でも、みんなでも、思い思いにくつろげる空間を演出できる」とした。
さらに、ベッドルームでは、センサー技術を活用して、太陽の動きに合わせるとともに、人間の生体リズムに基づいたサーカディアン照明システムを展示。映像や空調、音響を連携させることで、快眠を実現するソリューションを提案してみせた。ここでは、心拍などのバイタルデータを天井に表示。ベッドに寝ころぶだけで情報をみることができる。
また、昨年のIFAでも展示したインタラクティブミラーは、そこに座るだけで、バイタルチェックを行ったり、その日の予定にあわせたメイクをアドバイス。新たにレコーデイング機能を搭載して、後ろ姿を見れるようにした。
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