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IFA 2015レポート 第11回

IFA基調講演でマイクロソフトが教育向け低価格機などを紹介

値ごろ感ありのWindows 10搭載マシン、続々登場の兆し

2015年09月04日 23時54分更新

文● 小林/ASCII.jp

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 マイクロソフトは9月4日(現地時間)、ドイツ・ベルリンで開催中のIFA 2015の会場で基調講演を実施。米マイクロソフトのOEM部門の副社長Nick Parker氏が登壇。Windows 10の新機能や特徴ある新製品などについて紹介した。

 Parker氏は、冒頭でモバイルファースト、クラウドファーストのコンセプトを紹介。同時に5億900万の新しいデバイスが翌年登場し、4年以上前から使われているPCが6億台に及ぶこと、15億のWindowsユーザーがいて、10億人以上が同社のサービスを利用していると述べた。これがビジネスチャンスにつながるという。

 Windows 10については以下の4つが注力分野として示された。最新で親しみやすいUI、安全でセキュリティーが高い点、パーソナライズ性が高まり、生産的であること、革新的な体験とデバイスが登場すること。また、Phoneデバイスからファブレット、タブレット、ノート、デスクトップまで、シングルアプリケーションが動作するOne Windowsのコンセプトも改めて強調した。

 この1ヵ月の成果としては、7500万人がWindow 10をインストールしており、モデル数では9万におよび、Xbox Stream to PCも多く活用され、世界192ヵ国でWindows 10が動作していることなどを示した。

スタートメニュー

 その後、プロダクトマネージャーのBryan Roper氏が登壇し、Windows 10の新機能をデモした。内容としては、カスタマイズ性の高いスタートメニューの解説、マルチプルデスクトップで仕事とSNSなどの利用を分けられる点、Windows Insider Programのフィードバックで生まれた、ウィンドウを簡単に整列できるSnapFeatureの紹介。タブレットモードの紹介、新しいアクションセンターの紹介など。

SnapFeature

 また注目の音声操作機能であるCortanaについても言及、Hey Cortanaと呼びかけて計算をしたり、PowerPointの資料をOneDriveとローカルを横断的に検索したりなど便利さを示した。セキュリティーに関しては顔認証を始めとしたバイオメトリクス認証(Windows Hello)をデモ。パスワードレスでストアアプリを購入するなど、簡単な使用が可能であるという点を紹介している。

Acctivity Center

 後半ではParker氏が再び登壇し、魅力的なWindows 10デバイスを紹介。廉価な教育向けPCとしてはAspire One(169ドルから、以下価格はすべて最小構成価格)。14インチと軽いIdeapad 100(290ドル)を紹介。また第6世代Coreシリーズを搭載したPCとして、2in1のLatitude 11 5000、HP Folioシリーズ、999ドルからと安価なYOGA 260/460などを紹介した。

主に教育用途向けに安価なWindows 10パソコンが多数登場する。

 また、組み込みデバイスとしてポーカーマシン、ATM、POSなどにも利用されている点を紹介。また堅牢タブレットの「TOUGHPAD FZ-M1」(IP65相当の堅牢性と8時間駆動)など特定用途に強いマシン、IoTデバイスとして東芝製のData Loggerなども紹介した。4Kディスプレー搭載の一体型機「ASUS Zen AiO」をハイパフォーマンスでリーズナブルな一体型機として紹介している(999ドル)。

Windows Helloやタッチ操作に対応したオールインワンに加え、TOUGHPADのようなバーチカル用途向けの製品も紹介。

 10.1型でペン対応のLTEフルHD タブレットTrekStor Volks-Tablet 4(249ユーロ)。15型でタッチ対応ながら安価なPavilion 15(399ドル)。17型でハイパフォーマンスな、17型ゲーミングノートASUS ROG G752(1399ドル などを紹介。

 またインテルの発表会でも紹介されたYOGAタイプヒンジ採用の東芝製ノートRadius 12(899ドル)も紹介。12型クラスのモバイル機でありながら、Windows Hello、Cortanaボタン、4K液晶なども選べる。

右端にあるのが近日公開予定として示された東芝製の2in1タブレット

 なお近日公開予定の製品として、デタッチャブルタイプの新製品も紹介した(内容に関しての詳細はなかった)。

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