とりあえず関東地方におきましては、2015年の夏は超猛暑がやってきたかと思ったら、いきなり秋の長雨になりやがりまして、極端で困りましたな。
でも曇天は曇天ですばらしい。
くっきり鮮やかな写真は撮れないけれども、暑さが緩むと猫もふらふら出てきてくれるし、光が柔らかいので、渋くて優しい写真になる。
カメラは前回に続いて富士フイルムの「X-T10」。コンパクトで軽いのにファインダーを覗いてもモニターをチルトさせて猫目線でも撮れるし、画質もいい。最近のお気に入り。
車なんてほとんど通らないだろうという狭い生活道路の黄色いガードレール。ガードレールと後ろの建物の間は数10cmしかない。人もそこは通らない場所。
そこにあるのは発泡スチロールのベッドにさびた傘の屋根。猫ハウスである。そもそも雑然とした飲食店街なのですごく馴染んでて、道行く人も大して気にしてない。でも私は気にするのである。
案の定、傘の下で猫がぬくぬくと寝てるんだもの。
気持ちよさそうに寝てたので、そっとしゃがんで低い位置からまず1枚。もうちょっとアングルを変えて……と思ったら、のっそり起きだして私の足下にやってきて、こっちにお尻を向けて座り込む。
人なつこい猫にありがちなパターン。近くに寄ってきてすりすりしたかと思うと、すぐ横に、お尻をこちらに向けてくつろぐのだ。猫を撫でるにはいいけど、写真を撮るには難しいポジション。
しょうがないなと立ち上がって少し歩くと、どこからともなくミケ系の猫登場。これはいいぞとレンズを90mmF2に交換。
先ほどの猫と向かい合って挨拶したところを1枚。
この猫は人を怖がりはしないのだけど、近づくと逃げるという微妙な距離感を持ってて、そういうときは明るい望遠レンズがいいのだ。
冒頭写真もそう。ごろごろ転がってたのを狙ったら、ちょうど舌がちょろっと出ててくれた。いやあ、ちょうどこのカドッコがザラザラしてて気持ちいいんだろうなあ。
ちなみにこれ撮ってるときの私はかなり不審者でした。
この猫の雄姿も1枚。車の下にはいってちょこんと座ったので正面から。
(次ページに続く、「水を飲みたい猫……舌が出ているところを連写で!」
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