実家の倉庫を整理したりすると、親が撮影した昔のネガ・ポジが出てくることがある。鑑賞するため印刷サービスを利用してもいいのだが、この際データ化しておくと、劣化の心配もないし安心だ。今回は、実売価格1万1800円のお手頃フィルムスキャナーでネガ・ポジをデータ化する技を紹介しよう。
昔の写真をワンタッチでデータ化できる! |
ネガ・ポジを取り込むなら安価なフィルムスキャナーが便利
古いネガやポジは取り扱いに困る。そのままでは鑑賞できないので邪魔ではあるが、二度と手に入らない貴重なものなので捨てたくもない。今時、紙焼きにするのも手間がかかる。そこで、おすすめなのがデータ化だ。PCに取り込んでしまえば、デジカメ写真と同じように鑑賞でき、フィルムを処分することも可能になる。とは言え、年賀状印刷などで使う複合機の多くはフィルムスキャンが行なえない。フィルムスキャンユニットを搭載するフラットベッドタイプのスキャナーが必要になるのだ。そうすると、設置場所も必要だし、価格も高い。
そこで、おすすめなのがフィルムスキャナーだ。5000円程度からラインナップしており、1万円前後で1000万画素を超えるスキャンが可能な製品が手に入るのだ。今回は、サンワサプライのフィルムスキャナー「400-SCN024」を利用した。「400-SCN024」は、2.4型のディスプレーを搭載しており、PCに接続せず、単体で動作するのが特徴。背面のスロットに装着したSDメモリーカードに直接保存される。CMOSイメージセンサーは1400万画素で、3200dpiでスキャンできる。サイズはW102×D105×H161mm、ディスプレーを開くと高さが236mmで、重量は約430gだ。
サンワサプライのフィルムスキャナー「400-SCN024」。直販価格は1万1800円 |
ディスプレーを開いたところ |
操作パネル。4つの操作ボタンと大きな「OK」ボタン、電源ボタンを搭載している |
背面にはSDカードスロットと、USB端子、映像出力端子を備える | 側面にはフィルムホルダーを挿入するスロットがある |
(次ページでは、「PCなしでフィルムを読み込める」)
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