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リーズナブルな価格ながらUSB端子に加えMicro-USB端子も!

人気爆発のドスパラ製ファン付きスティックPC、中身はどうなってる?

2015年08月22日 08時00分更新

文● 貝塚/ASCII.jp

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真ん中の黒いのがAtom Z3735F。メモリーはKingston製のものを1GB×2で2GB搭載している

CPUクーラーは小さくても本格的

 まずはケースを開ける。ケースはツメで固定しているため、マイナスドライバーを上下の隙間に入れて少しずつこじ開けると安全に開けられた。

ケースはツメで留まっていた

 本機の大きな特徴でもあるファンの構造は、上から順にファン、ヒートシンク、CPUグリス、ヒートスプレッダー、CPUという具合に、デスクトップPCの風冷式クーラーに構造がそっくり。そのままミニチュアになったようだ。

写真は開けてCPUグリスを拭き取ったところ。左端の黒いものがヒートスプレッダーで、ねじ止めされている。銀色のプレートがヒートシンク兼シールドになっていて、取り外すとAtomが見える

 ボードは小さなネジ2ヵ所でケースに留まっているが、ネジを外してしまえば簡単に抜ける。

リーズナブルでもきちんと手間がかかってる!

右上にmicroSDスロット、その隣が本機の特徴でもあるMicro-USB端子だ

 ヒートシンクを外してみると、メモリー、CPU、eMMC(ストレージ)、そのほかのモジュール類が半田付けされているのがわかる。Micro-USB端子も、ボードに直接半田付けされている。

100円と大きさを比較してみたところ。本当に小さい

日本電産コパル製のファンはかなり精密。この大きさにしてベアリングを仕込んである

 排気用のファンはカメラ用部品など、精密機器を製造している日本電産コパル製のもの。「MADE IN VIETNUAM」の表記がありベトナム工場で製造しているらしいが、触ってみるとかなり精密で、中にはきちんとベアリングが仕込まれている。

興味があるなら、今が買いどきだ!

 筐体デザインは無骨で素っ気なく、表面処理も最低限。パッケージはボール紙にイラストとロゴ、製品型番のみという簡素さだ。だが、中を開いてみれば、PCとして手をかけるべきところにはきちんと手をかけてある。使用感に大きく関係しないところでコストを抑え、肝心の性能は確保するという姿勢が垣間見えた。

すべての部品を外して並べてみたところ。ネジは少なめ

 DG-STK2Fは、ウェブブラウジングや写真、動画の閲覧、そのほかのドキュエントの閲覧など、負担がそれほどかからない作業なら楽にこなせるスペックを持っている。

スティックPCは、リビングのTVなどの大画面で動画を閲覧したり、ブラウザーゲームを楽しむ用途には最適だ

タッチ機能つきのディスプレーに接続すれば「巨大なタブレット」のようにも利用できる

 すでにノートPCやWindowsタブレットを携帯しているユーザーのサブ用PCとしてはもちろん、「リビングでネットを見る用のPC」や「テレビにつないで動画を閲覧するためのPC」など、単一の用途で使い倒しても十分に楽しめると思う。

 ファンによるしっかりとした冷却や、2系統のUSB端子による拡張性の高さ、そして安価さ。DG-STK2Fは、「興味はあるものの、なかなか手が出なかった」という方こそすすめたいスティックPCだ。

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