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末岡洋子の海外モバイルビジネス最新情勢 第133回

Ubuntuスマートフォンが静かに世界でローンチしたが……

2015年08月19日 12時00分更新

文● 末岡洋子 編集● ASCII.jp

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そんなUbuntuスマホだが
販売台数はいまだ明かされず

 では、発売から半年を過ぎたUbuntuスマートフォンの動向は順調なのか……これまで3機種のUbuntuスマートフォンが欧州と中国で発売されているが、販売台数は明かされていない。ミッドレンジの価格帯、そして店頭で販売されていないことも考慮すると、予想としては、Ubuntuを知っているテクノロジー好きに限定されているように見える。

 一般ユーザーに手にとってもらうためには、アプリ以外にもキャリアの支持が必要だし、機種数ももう少し増える必要があるだろう。世界の多くの一般ユーザーにとって、スマートフォンはAndroidを意味し、それ以外はiPhoneなのだ。

 決して一般的な認知度が高いとは言えないUbuntuを、どのようにマーケティングしていくのか。今年のMWCのレポートで伝えたように、Canonicalはコミュニティーでのクチコミによる広がりというシナリオを描いている(関連記事)。今回のやや中途半端なグローバルローンチが多少なりともこの戦略を加速させるのかに注目だ。


筆者紹介──末岡洋子


フリーランスライター。アットマーク・アイティの記者を経てフリーに。欧州のICT事情に明るく、モバイルのほかオープンソースやデジタル規制動向などもウォッチしている

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