ケイ・オプティコムは、MVNOによるモバイルサービス「mineo」の記者説明会を開催。9月からスタートするドコモ網を利用した新プランの料金や海外用プリペイドSIMについて発表した。
ドコモでもauでも3GBで月972円
既存ユーザーは1回は無料で移行可能
まず、「ドコモプラン(Dプラン)」の料金は、データ専用SIMの場合、500MBで月756円、1GBで月864円、3GBで月972円、5GBで月1706円となっている。「auプラン(Aプラン)」についても、1GB/3GBコースで同額になるように値下げを行なっている。
データ専用(税込) | 500MB | 1GB | 3GB | 5GB |
---|---|---|---|---|
ドコモプラン(Dプラン) | 756円 | 864円 | 972円 | 1706円 |
auプラン(Aプラン) | 756円 |
918円 →864円 |
1058円 →972円 |
1706円 |
070/080/090番号付きの音声通話付きSIMについては、ドコモプランは上記金額にプラス756円、auプランはプラス658円と若干の差が付いている。データ専用SIMにおけるSMSオプションについても、ドコモプランはオプション(月129円)、auプランは標準機能という差がある。
音声通話付き(税込) | 500MB | 1GB | 3GB | 5GB |
---|---|---|---|---|
ドコモプラン(Dプラン) | 1512円 | 1620円 | 1728円 | 2462円 |
auプラン(Aプラン) | 1414円 | 1522円 | 1630円 | 2365円 |
mineoならではのメリットも今回多数発表された。まずは「複数回線割」「家族割」。前者は1人で複数回線を契約している場合、後者は姓や住所が異なっていても、3親等までの家族であれば加入が可能なもので、最大5回線まで、回線ごとに月54円が割引されるというもの。
つづいては「パケットギフト」。現在も「パケットシェア」として、通信量の余った分を翌月に家族みんなでシェアすることが可能だが、「パケットギフト」では回線の種類や家族の枠も超えて、10MB単位で家族や知人に通信量をプレゼントすることが可能だ。
またMNPの転入についても、現在はau回線でSIMの到着後に電話で申し込むことで不通期間は数分に抑えることが可能だが(ドコモMVNOでは一般的に新SIMの発送段階で旧SIMが使えなくなるため、数日の不通期間が生じる)、ドコモ回線でも同じサービスを展開する。
なお、ドコモプラン⇔auプラン間のSIM交換は手数料が2160円だが(従来は3240円だったのを値下げ)、現mineoユーザーについては1回だけ無料とする。なお、音声通話付きSIMのドコモプラン⇔auプラン間のMNPも可能でこの手数料は2160円。
最低利用期間がないのに半年無料
サービスに自信があるからできた!?
ドコモプランのスタートに合わせて、「mineo史上最大のキャンペーン」を10月31日まで実施するが、この内容がかなり強力だ。この期間に新規契約で申し込むと、1GBコースの月額基本料6ヵ月分相当(税抜800円×6)が割引。ドコモプランを先行予約すると、さらに3ヵ月分が追加。もしくはauプランで、セット端末として「AQUOS SERIE」を購入すると24ヵ月分が追加となる。
mineoは現在最低利用期間を撤廃しており(音声通話付きSIMでのMNPでの転出時は手数料が必要)、キャンペーン期間後に解約することも可能ではあるのだが、その点について問われた同社モバイル事業戦略グループ グループマネージャーの津田和佳氏は「そういう方もいるかもしれないが、一度使ってもらえれば満足してもらえると思う」と自信を見せた。
いろいろな国で利用可能なデータ専用のプリペイドSIMも
ドコモプランと同じく「mineo海外用プリペイドSIM」についても、9月1日からスタートする。こちらはアイルランドのキュービックテレコムとの提携により提供するもので、アメリカ/ヨーロッパ諸国/中国/香港/台湾/韓国/タイは、30MB:650円、100M:1480円、500MB:5480円、1GB:9800円で利用可能(チャージ後、30日有効)。
それ以外の国についても、地域ごとに1MBあたり32円/92円/858円という料金での従量制サービスが用意される。
また、訪日外国人向けサービスについても10月からスタートすることを予告している(ドコモ網を利用)。