このページの本文へ

カーライフを助けるモバイルバッテリーをガチ検証! 第3回

夏休みの工作に! 車載電圧計を自作してみよう!

2015年07月25日 12時00分更新

文● 藤山哲人 編集●末岡大祐/ASCII.jp

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

デジタル電圧計の選び方

 デジタル式の電圧計を選ぶポイントは3つ。重要なのは「2線式」のものを選ぶこと。2線式のデジタル電圧計は、測定するバッテリー自体からデジタル電圧計を駆動するための電源を取ってくれる。だから他に電源回路を作ったり、電池をつなぐ必要がない。たいてい赤と黒の2本の電線が出ているので、赤をプラスに黒をマイナスにつなぐと、電圧が表示できる。

今回使ったのは秋月電子の通販で買ったデジタル電圧計(パネルメーター)。1個500円。2線式で3~20Vまで測れる

候補として、同じ秋月で買ったデジタル電圧計。小さくてカッコイイ2線式なんだけど、アルミ板に実装するのが手間だったのでボツに。表示部は1×2cmほどで超小型

 ただし、機器自身を駆動するための最低電圧が必要になるので、測れる最低電圧が3~5になっている点に注意。つまり、デジタル電圧計で乾電池1本の電圧(1.5V)は、測れないということだ。

 もうひとつは、アナログと同じで直流(DC)用を選ぶこと。たいていのデジタル電圧計は直流に対応しているはず。

 アナログ電圧系では、測れる最大電圧もチェックポイントだったが、デジタル式の場合はたいてい20Vぐらいまで測れるようになっている。もし心配なら測定電圧の範囲が、9V~15Vを含んでいるかをチェックしてほしい。また「レンジ切り替え可能」とあるものは半田付けが必要になるので避けたほうがいいだろう。

四角い穴を開けて押し込むと固定できる。裏からはプラス・マイナスの2本の線が出ている

 また、少し値段が張るが、小数点以下2桁まで測れる電圧計は、運転状況に応じて刻々と数値が変わるので面白い。通常小数点以下1桁だが、それでも電装系のスイッチを入れたり切ったりすると変化が見られる。

基本回路は簡単! シガープラグのプラスとマイナスをつなぐだけ

 シガープラグに電線が付いている場合、回路は簡単。豆電球が電圧計に変わったと思ってよく、電圧計のプラスにシガープラグのプラス(赤)を接続、電圧計のマイナスにシガープラグのマイナスをつなくだけでいい。

圧着工具がない場合は、電圧計の端子に銅線をネジ止めしてビニールテープなどで絶縁する

電装系をいじる人で圧着工具がある場合は、圧着端子を電線につなげて、電圧計にネジ止めするといい

 車の電装系をいじる人は、圧着端子を使ってつなぐといい。持っていない場合は、電圧計のネジに電線を時計回りに巻いてネジで絞めてもいい。ただし、どちらの場合も金属製のコネクターが露出している部分をビニールテープなどで覆って絶縁すること。

電線のつながっていないシガーソケットの
プラスとマイナス

 シガーガープラグを買ってみたものの、電線を自分で半田付けするタイプで、プラスとマイナスが分からないという場合は、次のように工作する。

プラグ先端の突起がプラス側。たいていヒューズが入っている

円筒の脇に出ている端子がマイナス

 シガープラグによっては、電線を半田付けするプラスとマイナスの端子が近い場合があるので、ビニールテープなどで絶縁するといい。端子の穴に電線と差し込み、ヨジって止める方法もあるが、車は細かい振動があるので、半田付けすることをオススメする。


(次ページでは、「カッコよく仕上げる!」)

カテゴリートップへ

この連載の記事

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン