PCパーツ人気ランキング&店員も欲しがる旬なパーツ(1月8日~7月7日)
【売上ランキング】Skylakeに備える!? 本格水冷をチェック
2015年07月08日 21時00分更新
毎週、新製品が登場するアキバのPCパーツショップ。そんなPCパーツの売れ筋ランキングと、日々パーツに接しているPCパーツショップ店員が自信を持ってオススメする旬なパーツを掲載する本コーナー。
売れ筋ランキングは、CPU、メモリー、マザーボード、 HDD/SSD、ビデオカードといった主幹パーツからケースファンといった小物まで、旬なパーツを隔週で掲載していく。
簡易水冷では物足りない人が続出か!?
2004年ごろからにブームになった水冷システム。高発熱な「Pentium 4」を、ほぼ無音に冷却できるとあって、大人気になったZALMANの青い巨塔こと「Reserator 1」など、さまざまな水冷キットが登場した。
数年後にブームは下火になったが、水枕とチューブの接続や冷却水の補充などが不要なメンテナンスフリーな水冷キット(簡易水冷)の登場とともに復活。導入の容易さと高い冷却性能で大人気になった。
現在も多数の簡易水冷キットがパーツショップには並んでいるが、一時期のようなハイエンドPCやオーバークロック=簡易水冷という構成は、下火になっている。
ただ、本格水冷を古くから扱っているオリオスペックでは、簡易水冷よりも導入コストや水漏れなどのリスクは上がるものの、CPUに加えて、高発熱なハイエンドビデオカードの冷却も可能とあって、簡易水冷から本格水冷に移行する人や、はじめから本格水冷を導入する人が増えているという声も。
というわけで、今回のランキングはオリオスペックで扱っているCPU水枕やラジエーター、ポンプ、リザーバータンク、各種フィッティングといった本格水冷の導入に必要なものがセットになっている本格水冷キットの売れ筋を聞いてみた。
多くの水冷キットを手がけてきた
Thermaltakeがトップ
水冷ランキング 集計期間 約半年間 オリオスペック | ||
---|---|---|
順位 | 製品名 | 実売価格 |
1位 | Thermaltake「Pacific RL240 Water Cooling Kit」 (CL-W063-CA00BL-A) |
3万8664円 |
2位 | EK WaterBlocks「EK-KIT X360」 | 5万7958円 |
3位 | XSPC「RayStorm 420 EX360 WaterCooling Kit」 | 2万7477円 |
4位 | KOOLANCE「EX2-1055 (Exos-2.5) Liquid Cooling System, Rev1.1」 | 6万4584円 |
5位 | XSPC「D5 EX360 WaterCooling Kit」 | 4万2984円 |
※価格は7月8日調べの販売価格。店頭ならびに通販での価格、在庫を保証するものではありません。
ランキングトップはPCケースや空冷クーラーでおなじみのThermaltake製「Pacific RL240 Water Cooling Kit」だ。Thermaltakeは、KOOLANCEやaquacomputerといった水冷パーツメーカー以外では、水冷ブーム以降も本格水冷キット販売を続けていた唯一のメーカーだったりする。そんなThermaltakeが、2015年1月末から発売を開始した水冷キットが1位となった。
「Thermaltakeは、やはりPC自作を行なっている人たちに名前が知れているので、選ばれる方が多い感じですね。ポンプの揚程や流量に定評ある“D5”を採用している点や、リザーバータンクが筒型なのも選ばれる理由です。最近、5インチベイの数か少ないPCケースが増えているので、筒型リザーバータンクは、キットだけでなく、単体でも人気があります。
2位、3位は360mmの大型ラジエーターなので、ビデオカードやマザーボード(チップセット)も、後々水冷化したいといった人が選ばれます。あと、XSPCのキットは2万5000円前後(RayStorm 420 EX240 WaterCooling Kit)からあるので、簡易水冷を考えていた人が購入することが多いかな」とのこと。
ちなみに「単体で各種パーツをそろえるよりもキットのほうが安価になっている」とのことなので、本格水冷を考えている人はキットで導入し、後々、好みのパーツに変えていくのがいいだろう。なお、PC自作と同じように自由に組み合わせられる本格水冷パーツで最近人気なのは「水枕はEK WaterBlocks、フィッティングなどのアクセサリーはBitspowerです」とのことだ。
注目の集まっているインテルの次世代デスクトップ向けCPUの「Skylake」と対応チップセットの「Intel 100」シリーズだが、業界関係者からは結構発熱するという声も。Skylakeとともに本格水冷にチャレンジするのもありかも。
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