キヤノンマーケティングジャパンは6月25日、「パワープロジェクター」シリーズの新製品として、明るさが5000ルーメンのハイエンドプロジェクター「WUX500」を発表した。価格はオープンで、予想価格は62万円前後(税抜き)。7月中旬発売予定だ。
ターゲットは、ビデオ会議システムやボードルーム、店舗のサイネージなどビジネス用途や、プロジェクションマッピングなどをおこなう映像エンターテインメント施設などを見込んでいる。
WUX500は光学1.8倍ズームの投射レンズを搭載し、キヤノン独自の光学システム「AISYS(エイシス) 5.0」により、広角端から望遠端まで5000ルーメンの明るさで投射できる。
1920×1200ドット(WUXGA)の解像度に対応し、反射型液晶パネルLCOSにより網目のような格子感を抑えた滑らかな投写が可能だという。被写界深度の深いレンズの搭載により、ピントの合う範囲が広く、円柱や凹凸のある壁面にも鮮明な投写が可能なため、プロジェクションマッピングにも利用できる。
Wi-Fiに対応し、専用アプリケーションでPCからワイヤレスで投射できる。接続規格HDBaseTに対応し、映像や音声などを1本のLANケーブルで最長100mの長距離伝送が可能なため、広い会議室などに設置する際にもデジタルケーブルや信号補正器が不要となり、システム全体のコストが抑えられるという。
サイズは約幅33.7cm×奥行き37.0×高さ13.6cm、質量約5.9kg。
お詫びと訂正:掲載当初、LCOSパネルについて「独自開発」と記載しておりましたが、正しくは独自開発ではありませんでした。お詫びして訂正いたします。(2015年6月26日)