夏のベストセレクション2015 第2回
ASCII.jp編集部 ハシモトがオススメ
4Kの4倍、“8K”の精細感を我が部屋に! シャープ「AQUOS 4K NEXT」がほしい!!
2015年06月26日 12時00分更新
2015年の夏はこれを買えば間違いなし! 旬のデジギアやおススメ製品をASCII.jpの編集者/ライターが紹介します。
毎日使いたいスマホやハイレゾヘッドホン、この機会に買い換えたい周辺機器と自作PCパーツ、さらにASCII.jpとしては外せないPCとジャンクフードもバッチリ押さえてます! 記事一覧はこちら。
2007年頃にテレビを買った人、そろそろ買い替え時期ですよ
液晶テレビの買い換えタイミングは、だいたい8年と言われている。つまり、2007年頃に液晶テレビを買った人は、そろそろバックライトの寿命などでテレビが映らなくなる、という事例も出てくる時期だ。
2007年というのは、エコポイント需要でテレビが品薄になるほど売れた2010年の3年前にあたる。2011年夏のアナログ停波を見込んで駆け込みでテレビを購入した人が多かった、あの年である。
しかし、それより3年も前に液晶テレビを買った人たちは、必要に迫られてというよりは、ちゃんと画質を確認して液晶テレビを選んだ人も多いはずだ。
そのような人たちが今、テレビの買い替えを検討する場合、フルHDの4倍という高精細な4Kテレビがおススメ。この夏は、テレビメーカー各社が4K液晶テレビを発表しているが、イチオシはシャープの「AQUOS 4K NEXT」(LC-80XU30)である。
ラインナップは80V型のみで、価格は168万円前後とお財布にはまったく優しくないモデルであるが、“8K相当”という、ほかの4Kテレビとは一線を画す高精細さが特徴だ。
シャープ独自の液晶技術で“8K相当”を実現
“8K相当の画質”をアピールするには、きちんとした技術的な裏付けがある。
まず押さえておきたいのは、シャープには「AQUOSクアトロン」という製品があること。通常の液晶テレビは、1つの画素が赤/緑/青(RGB)のサブピクセルによって構成され、この輝度の組み合わせによって色を表現する。
一方でAQUOSクアトロンはRGBに黄色(Y)を加えた4つのサブピクセルで構成される。これにより、フルハイビジョンの鮮やかな色を実現する。
このAQUOSクアトロンの技術を応用し、4倍の再現可能な色空間が広がるのが「AQUOSクアトロン プロ」である。
AQUOSクアトロン プロは、AQUOSクアトロンの液晶パネルを利用し、横方向と縦方向でそれぞれ2倍の精細さを実現する。具体的には、横方向のRGBYという配列おいて、2つの輝度ピーク=白(RGBとBY)が得られることに注目。駆動制御によって1画素で2つの輝度ピークを表現でき、2画素分の輝度情報を表示できる。
縦方向では、1画素を上下で分け、1フレームおきに明滅。これにより、やはり1画素で2画素分の情報を表示できる。
そしてAQUOS 4K NEXTは4KパネルでAQUOSクアトロン プロの制御を実現。8K相当の輝度解像度を実現する。
もちろん、まだ8Kコンテンツなどというものは一般的には存在しない。このため、画像処理エンジンの「X8-Master Engine PRO」によるアップコンバート機能を利用し、フルHDや4K解像度の映像を高精細に表示する。
リアル8Kの民生用テレビと言うのは、まだ販売されていないと思う。少なくとも量販店の店頭などではお目にかかれないだろう。NHKのイベントなどで「スーパーハイビジョン」として見る機会はあると思うが、まだ映像を見たことのない人も多いはずだ。
8Kの解像度は7680×4320であり、約3317万画素である。デジカメでも3000万画素超の撮影ができる機種は少なく、たとえばニコンのデジタル一眼レフ「D800」シリーズ(有効約3630万画素)といったハイエンド機種に限られる。
3000万画素超の画像がどんなものかはこの撮影サンプルを見てもらえばわかると思うが、圧倒的な精細感である。
それを自宅のリビングで堪能できるのは、まさに夢のような環境。AQUOS 4K NEXTの発売時(7月10日)には、専門店などでも映像を確認できるだろう。まずは、その次世代レベルの高精細映像をぜひ確認してみてほしい。
AQUOS 4K NEXT | |
---|---|
画面サイズ | 80V型ワイド |
画素数 | 3840×2160 |
サイズ | 181.6×42.8×113.9cm |
重量 | 59kg |
チューナー | 地デジ×3 BS/CSデジタル×3 |
視野角 | 176度 |
スピーカー出力 | 65W(10W+10W+10W+10W+25W) |
3D対応 | ○ |
録画機能 | ○(2番組同時録画対応) |
無線LAN | ○ |
ひかりTV 4K対応 | ○ |
Nextflix対応 | ○(要アップデート) |
編集部 ハッシー
ASCII.jpでAV機器とデジカメを担当。所有するデジカメは「α7」など。日々取材に飛び回り、取材そっちのけで現場の風景を撮影する日々。好きな被写体はハンバーガーとお寿司と廃墟。
この連載の記事
-
第12回
PC
20型の4Kタブレット「FZ-Y1CH」はクリエイティブの強い味方になる -
第11回
PC
ゲーマー垂涎のハイエンドビデオカード「GV-N98TG1 GAMING-6GD」 -
第10回
デジカメ
夏、暑くても出かけたくなるカメラ「FUJIFILM X-T10」 -
第9回
PC
“自宅の息抜き”を詰め込んだ、3波&W録&ハイレゾ対応一体型PC -
第8回
トピックス
空腹をダマす、コスパが良いコンビニジャンクは「エビみりん焼き」がオススメ -
第7回
トピックス
バッファローの4×4接続11acWi-Fiルーターは只者じゃない! -
第6回
スマホ
全方位に使える性能怪獣、SIMフリーなら「ZenFone 2」がベストバイ! -
第5回
デジカメ
空撮デビューにオススメ! 「Bebop Drone」で初心者でも滑らかな映像が撮れた -
第4回
PC
今SSDを買うなら省電力性能に優れた「Intel SSD 535」に注目 -
第3回
AV
“ちょうどいい”音とデザイン、夏ヘッドフォンは「Fidelio F1」で決まり! - この連載の一覧へ