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インフラ構築運用を自動化/省力化、「PureApplication Software」発売

パターンでVMware環境を構築、IBMがソフト版「PureApplication」

2015年06月18日 06時00分更新

文● 大塚昭彦/TECH.ASCII.jp

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 日本IBMは6月17日、VMware仮想化環境に対応した「IBM PureApplication Software(V2.1)」の提供を開始した。垂直統合型システムの「PureApplication System」と同様に、IBM独自の「パターン・デプロイメント」技術を用いて業務アプリケーション実行環境の構築や管理を自動化/省力化できる。

今回、PureApplication Softwareが加わったことで、垂直統合型システム/クラウドインフラ/仮想化インフラの間で、同じ「パターン」による環境構築が可能になった

 PureApplication Softwareは、VMware仮想化環境(およびMicrosoft Azureクラウド)をデプロイターゲットとして、パターン技術に基づくアプリケーション実行環境の構築/管理機能を提供する。IBMではすでに、PureApplication SystemおよびSoftLayerクラウド対応の「PureApplication Service」を提供しているが、これらと同一のパターンを用いてアプリケーションの実行環境を構築することが可能。

IBMのパターン・デプロイメント技術は、単一の仮想マシン(VM)ではなく、OSやソフトウェア、ポリシー、スクリプトを含む複数ノードをまとめて「システム」として定義、自動構築できるのが特徴

 パターンを用意することで、オンプレミス/オフプレミス、あるいは開発/テスト/本番環境といった異なる環境間で、同じインフラ構成を容易かつ短時間に展開でき、インフラ構築管理にかかる諸課題が解決できる。パターンは自ら作成できるほか、各種パッケージソフトウェアの実行環境構築に対応した220超のパターンが「PureSystems Centre」サイトで公開されており、これを利用することもできる。

「PureSystems Centre」サイトを通じて、グローバル220超(国内ベンダーからは19社/27ソリューション)のパターンが配布されている

 またPureApplication Softwareでは、「Docker」コンテナをパターンの部品として構成/導入/管理できる機能を搭載。Dockerコンテナイメージをパターンに組み込むことで、より幅広いアプリケーション環境をPureApplicationから構築管理できるようになる。さらに、システム構成自動化フレームワーク「Chef」もサポートしており、Chefレシピを利用することもできる。

 日本IBM IBMシステムズ・ソフトウェア事業部 アプリケーションプラットフォーム・テクニカルセールス部長の小島賢二氏は、顧客からよく聞く現行インフラの問題点として、「個別設計」「手作業」「担当者のスキルレベルに依存」「ドキュメント作成負荷」「属人的」「仮想サーバーの乱立」などがあると述べ、パターン・デプロイメント技術による標準化と自動化がそれを解決すると説明した。

 また将来的なビジョンとして、アプリケーション開発モデルの変化と同様に、インフラデリバリも「ウォーターフォール型」から「継続デリバリ型」へと変革していきたいと語った。

アプリケーション開発と同様に、インフラデリバリも、短期間に細かな改善を繰り返す「継続デリバリ型」を実現していきたいと小島氏は語った

 また、日本IBM 執行役員 IBMシステムズ・ソフトウェア事業部長の渡辺公成氏は、「PureApplication製品は、最近特に米国市場を中心にビジネスが伸びている」と紹介した。インフラ構築管理のコストが削減できるため、PureSystems Centerでパターンが公開されているパッケージソフトウェアを優先的に検討するような企業もあるという。

 なお、今回発売されたPureApplication Softwareはx86/VMware環境のみ対応。POWER/PowerVM環境への対応も進めており、2015年下半期にリリース予定とした。

 PureApplication Softwareのライセンス価格は、IBMの定めるPVU(プロセッサーバリューユニット)単位となっており、デプロイターゲット環境の1PVUあたり4万4300円(税抜)。「参考構成の8コア=560PVUの場合、2480万円程度」(小島氏)。

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