MVNOで買える日本ブランドのスマホ、AQUOS/VAIO Phone/Xperiaを比較してきたが、今回は最後のスタミナチェック。果たしてバッテリーの持ちが良いスマホは?
スペックをおさらい
ここまではXperia J1 Compactが2勝で有利
比較しているのは、今回もシャープ製で楽天モバイルなどで購入できる「AQUOS SH-M01」、日本通信の「VAIO Phone」、そしてソネットなどで入手できる「Xperia J1 Compact」だ。
これまでスペック&料金とカメラ勝負でXperiaが2勝(関連記事、関連記事)、スピードチェックでAQUOSが1勝という展開(関連記事)。VAIO Phoneも決して見劣る成績ではなく、3機種とも高性能な機種であることがわかっている。
まずはそのスペックをおさらい。
AQUOS SH-M01 |
VAIO Phone |
Xperia J1 Compact |
|
---|---|---|---|
メーカー | シャープ | 日本通信 | ソニーモバイル |
本体サイズ | 約63×128×9.8mm | 約71.3×141.5×7.95mm | 約65×128×9.7mm |
重量 | 約120g | 約130g | 約138g |
画面サイズ | 4.5型 | 5型 | 4.3型 |
画面解像度 | 1080×1920ドット | 720×1280ドット | 720×1280ドット |
OS | Android 4.4.2 | Android 5.0.2 | Android 4.4.4 |
CPU | クアッドコア 2.2GHz | クアッドコア 1.2GHz | クアッドコア 2.2GHz |
ROM/RAM | 16GB/2GB | 16GB/2GB | 16GB/2GB |
メモリーカード | microSDHC(32GB) | microSDXC(64GB) | microSDXC(128GB) |
下り最大通信速度 | 150Mbps | 150Mbps | 150Mbps |
4G対応周波数 |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
2GHz/1.7GHz /800MHz |
2GHz/1.7GHz /1.5GHz/800MHz |
キャリアアグリゲーション | × | × | × |
VoLTE | × | × | × |
連続通話時間 | 700分 | 800分 | 580分 |
無線LAN | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 | 2.4/5GHz対応 |
テザリング | ○ | ○ | ○ |
カメラ画素数 | 1310万画素 | 1300万画素 | 2070万画素 |
インカメラ | 120万画素 | 500万画素 | 220万画素 |
防水/防塵 | ○/× | ×/× | ○/○ |
ワンセグ連続視聴 | 8時間 | × | × |
フルセグ連続視聴 | × | × | × |
FeliCa | × | × | ○ |
赤外線通信 | × | × | × |
NFC | × | × | ○ |
Bluetooth | 4.0 | 4.0 | 4.0 |
MHL(HDMI) | × | × | ○ |
Miracast | × | × | ○ |
SIM形状 | microSIM | microSIM | microSIM |
バッテリー容量 | 2120mAh | 2500mAh | 2300mAh |
Qi | × | × | × |
カラバリ | White、Red | 黒 | ホワイト |
AQUOSは省エネ性能で定評のあるIGZO液晶を搭載し、VAIO Phoneはバッテリー容量が大きく、Xperia J1 Compactは画面が小さいうえにバッテリー持ちをアピールしている。
3機種ともスタミナに自信あり。あとはいつものテストでどんな結果が出るだろうか。
YouTubeの2時間再生テストで
VAIO Phoneが高成績
まずはYouTubeの2時間再生テスト。同じ動画を2時間再生し続けて、そのバッテリー残量をチェックする。消費経過はアプリの「Battery Mix」を使用した。
なお各機種の設定は、筆者の自宅Wi-Fiに接続し、同じGmailアカウントを同期、画面の明るさは自動調整、GPSはオン、Bluetoothはオフ、その他の設定はほぼ初期設定のままだ。
AQUOS SH-M01 | VAIO Phone | Xperia J1 Compact | |
---|---|---|---|
2時間視聴後の バッテリー残量 |
63% | 79% | 72% |
3機種を並べると、オートではAQUOSがかなり明るく見えるが、反面バッテリーもわりと消費しており、63%とイマイチ。
逆にかなり画面が暗かったVAIO Phoneは良い成績でバッテリー残量79%。過去の連載では80%以上の機種はかなりの高成績という印象。
続いたのがXperia J1 Compactだが、こちらはバッテリー残量72%とそこそこ。過去に取り上げた機種と比べれば標準的か。なお画面はVAIO Phoneよりやや明るい程度で、AQUOSと比べるとかなり暗い。
カメラ、Kindle、マップでは
Xperiaに不運……そしてVAIOが勝つ
次のテストは複数の機能を使い、そのバッテリーの消費経過を見る。ここでもアプリに「Battery Mix」を使用。
まずカメラで静止画50枚を撮影、次に10分の動画を撮影する。さらにKindleを使い1冊のコミックをインストール。読み終えたらGoogleマップを起動し、現在地を常時表示しながら30分間外出し移動する。
設定はYouTubeの2時間再生と変わらないが、マップの利用時には移動するためWi-Fiとは接続できない。
AQUOS SH-M01 | VAIO Phone | Xperia J1 Compact | |
---|---|---|---|
カメラ撮影後 | 95% | 97% | 95% |
電子書籍1冊 | 90% | 91% | 92% |
マップGPS30分 | 80% | 83% | ― |
Xperia J1 Compactだが、なぜか途中からモバイルデータ通信につながらず、設定の確認、電源の起動し直し、SIMの入れ替え、最後には本体設定をリセットしてみたが、結局テストは中止。マップ部分のテストは無しとしている。
結果、VAIO Phoneが最終的にバッテリー残量83%で勝ち。ただしAQUOSも80%で続いている。YouTubeのテストと比べ、差は縮まった。しかし、VAIO Phoneはわずかながら、終始AQUOSよりバッテリー残量は上だ。
Xperia J1 Compactはカメラ撮影ではVAIO Phoneに負けたが、電子書籍の読了後はわずかに上回っている。テストの中止が惜しい。
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