ASCII.jpと読者で作る!ビジネスメールのデファクト・ルール!2013年度版 第1回
ちょっと前より回線は太くなったし、サーバーも強化されたはず!?
メールの添付ファイル、近ごろOKな容量は○MB!?
2015年07月03日 09時00分更新
メールサイズは添付ファイルのサイズより大きくなる!
最後に必ずチェックしておきたいのは、メールサイズと添付ファイルのサイズ。これを同じだと思っている人が多く、エラーやトラブルの原因になることが多い。ざっくり言って、メールサイズは添付ファイルサイズの1.4倍になる。2MBのファイルが付いたメールは3MBくらいになってしまうのだ。
添付ファイルは、ファイル形式が何であれ、メールで送信できるようにテキストデータに置換される。64種類の英数字を使うBase64という方式で置換するのだが、その際データ量が37%増えることになる。そのため、約1.4倍になるのだ。実際に試したところ、メール本文や差出人などのデータもあるので、2.04MBのファイルをメールに添付すると、2.94MBになった。そのため、受け取れる添付ファイルのサイズを聞かれたときに、受信可能なメールサイズを言うとずれが発生する。制限が10MBなら、添付ファイルは7MBまでと回答できるようにしておこう。
さて、このことを計算するとシステム上、最大メールサイズは5MBまでということは、添付できるファイルサイズは3.57MBまでとなる。本文のことも考えるなら3MBまでと考えておいた方が余裕がある。
今回提案する「メールの常識2015:添付ファイルの容量は○MBまで?」は、3MB程度なら送れると考えてよさそう。スマホで開かれることがわかっているなら、2MBまで。いかがだろうか。ただし、筆者のように無制限の環境を持っている人もいれば、前出の企業のように1MBがリミットというケースもある。自分本位で送るのではなく、受け取る相手の環境を思う心がけが必要だろう。
次回は、ファイル転送サービスやクラウドストレージを利用して、大容量ファイルを共有する方法を再考する。
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