5月の注目タグ
任天堂公認でプレイ動画投稿が活発な「スプラトゥーン」
5月にニコ動で非常に注目され、また今月以降も話題となりそうなタイトルが任天堂より5月28日に発売されたWii Uのゲームソフト「スプラトゥーン」。
水鉄砲やローラーでマップにインクを塗って自分たちの色に染めたほうが勝ち、というシンプルなシステムながら、プレイヤーごとのさまざまな戦法が合わさって面白く、メインキャラクターを中心にビジュアルも良く、見ているだけでも非常に楽しいゲームです。
2014年のE3で発表後話題となっていましたが、5月についに発売されました。
「スプラトゥーン」は任天堂が今年から始めたNintendo Creators Programの一環として、ニコ動にプレイ動画などを投稿することを公式に認められ、クリエイター奨励プログラムによって利益を得てもよいタイトルの1つとなっていることもあり、実況プレイ動画を中心に非常に投稿が盛んとなっています。
発売プレイベントとして、5月9~10日と24日にはWii Uで「スプラトゥーン」をプレイできる完成披露試射会が開催。動画投稿・タグPV数(グラフ1参考)ともにこの時期に一旦盛り上がり、そして発売後は改めて注目が集まりました。
6月6日までに5500以上の動画が投稿されており、これまで投稿したユーザーは1300名以上、合計の再生数は約1960万回に及びます(4月以前の投稿を含む)。
投稿の傾向は「実況プレイ動画」が多く、4割以上。ほか、実況なしの「プレイ動画」や合成音声を使った「ゆっくり実況プレイ」「結月ゆかり実況プレイ」などの動画もよく投稿されています。
ゲーム実況投稿者「りめるん」によるスプラトゥーンの実況プレイ動画。完成披露試射会時の動画以来、トークもプレイもファンが多い。 |
「クロトマト」によるVOICEROID+の「結月ゆかり」「琴葉茜」を使ったスプラトゥーン実況プレイ動画。二人の掛け合いが楽しい。 |
それ以外ではゲーム中で流れる楽曲の1つ、通称「シオカラ節」に人気があり、にわかにアレンジ・リミックス祭りが起こっています。
「シオカラ節」のリミックス作品のひとつ。原曲はゲーム中ではオフラインのソロプレイでのラスボス戦でしか流れないが、すでに50近くの関連動画が投稿されている。 |
スプラトゥーンはキャラクターがかわいいこともあり、pixivでも盛んに投稿されています。pixivでは2600近くのイラストが投稿され、投稿者数も約2000名。キャラクターとしてはプレイヤーキャラクターである「インクリング」(通称イカちゃん)がおもに描かれ、次いで「シオカラ節」を歌う二人組のアイドル「シオカラーズ」がよく描かれています。
ゲームは5月28日に発売したばかりでまだ1週間ほど。ニコ動・pixivとも今後の盛り上がりが期待されます。
5月のニコ動
5月のニコ動の動きは刀剣乱舞や4月アニメなどおおむね4月の動きを引き継いだものでしたが、今回注目のタグとして取り上げた「スプラトゥーン」と、先月から話題にはなっていたものの本格的に拡大した「血界戦線」「シュガーソングとビターステップ」人気については6月以降にも影響する新しい動きかと思います。
今後どうなっていくか注目していきたいと思います。
イベント告知
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米沢嘉博記念図書館では企画展示「~没後20年展~ 三原順 復活祭」が6月14日まで開催中。また6月19日からは「~赤塚不二夫生誕80周年~ 赤塚キャラ誕生のひみつ 展」を開催します(10月4日まで。入場無料)。コミックマーケット87やコミケットスペシャル6の見本誌が読めるサービスも6月15日まで行なっていますのでぜひご来館ください(参考記事)。
~没後20年展~ 三原順 復活祭
70年代から80年代にかけて、「はみだしっ子」を筆頭にその作品が熱狂的に支持された三原順。1995年3月20日、42歳で病没した直後はそれほど大きく取り上げられたわけではなく、出版界から忘れ去られるかにみえた。しかしマンガ情報誌で何度も追悼特集が組まれ、ネット上で、同人誌で、ファンたちは熱く語り続けた。それは三原作品の復刻を求める活動に結びつき、文庫本や復刊本、豪華本の出版など、多くの成果を生みだしてゆく。三原順の思索の深さ、児童の虐待・原発問題など、今考えるべき様々な問題への尖鋭的な取り組み。没後20年20冊目の文庫が刊行されるこの期に、今こそ触れてほしいその作品像に迫る。
■会場:米沢嘉博記念図書館 1階展示コーナー
■期間:2015年2月6日(金)~6月14日(日)
■休館日:毎週火・水・木曜(祝日は開館)
※特別整理などで休館する場合あり。公式サイト、もしくは開館日に電話にて要確認。
■主催:明治大学 米沢嘉博記念図書館
■企画協力:鈴木俊裕、白泉社、主婦と生活社、藤本由香里・明治大学教授
■問い合わせ:米沢嘉博記念図書館
〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1
TEL:03-3296-4554
~赤塚不二夫生誕80周年~ 赤塚キャラ誕生のひみつ 展
愛嬌いっぱいで、一目で覚えることができる赤塚不二夫のキャラクターたち。そのインパクトと存在感は、豊かなキャラクター文化をもつ日本の中でも、ひときわ重要です。2015年は、赤塚不二夫の生誕80年。本展示では、赤塚不二夫の生誕を祝うとともに、赤塚キャラクターたちの生誕を祝い、チビ太、アッコちゃん、イヤミ、バカボンのパパ、ニャロメ、ベラマッチャ、ウナギイヌ、そして赤塚不二夫自身などのスターキャラクター誕生のルーツを紹介します。
■会場:米沢嘉博記念図書館 1階展示コーナー
■期間:2015年6月19日[金]~2015年10月4日[日]
特別整理などで休館する場合あり。公式サイト、もしくは開館日に電話にて要確認。
■主催:明治大学 米沢嘉博記念図書館
■企画協力:株式会社フジオ・プロダクション
■協賛:株式会社復刊ドットコム
■協力:川口 貴弘(takdesign inc.)、名和 広
■問い合わせ:米沢嘉博記念図書館
〒101-8301 東京都千代田区猿楽町1-7-1
TEL:03-3296-4554
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