「Infrastructure as Code」ツールをサポート付きで
ネットワールド、インフラの自動構成ツール「Puppet」商用版を展開
2015年05月15日 06時00分更新
5月13日、ネットワールドは米Puppet Labs(パペット ラブズ)と日本で初めてディストリビューター契約を締結。同社が開発・提供するインフラ構成自動化ツール「Puppet Enterprise」(サポート付商用版)の販売を開始した。
Puppet Enterpriseは、ITインフラの構築・運用をプログラミングによりコード化する「Infrastructure as Code」を実現するツール。OSの設定と更新、およびミドルウェアやアプリケーションの導入・設定・更新を自動化する。記述したコードを対象のサーバやスイッチへ適用するだけなので、台数が増えても導入や拡張にかかる時間を大幅に短縮できる。また、複数台のサーバーやスイッチの設定を一括で行ない、自動化されたインフラを容易に構築可能となっている。
さらに任意の操作を何度実行しても同じ結果になるという冪等性(べきとうせい)を確保。Puppet Enterpriseでは、”本来そうなっているべき姿”となるまで何度でも繰り返し設定を行ない、システム環境やサーバー、スイッチの台数に関わらず、対象のサーバやスイッチへ設定を反映することが可能になっている。クライアントは一定間隔でサーバーにアクセスし、サーバーやスイッチの状態を定義したファイル「マニフェスト」が変更されていれば、自動的にそれを再実行して設定を変更する。そのため、障害発生時にサーバやスイッチを交換した場合でも、容易に再設定することが可能になる。インフラ構成自体をコードで管理すれば、コード自体が最新の手順書になり、他のシステムの構築・運用にもコードを流用できるという。
Puppet Forgeというコミュニティも存在しており、OS、ミドルウェア、アプリケーションのカスタムマニフェストが公開されている。これにより、Puppet Enterpriseからシスコやアリスタ、Cumulus Networksなどの設定の自動化を実現している。
価格は、「Puppet Enterprise Standardサブスクリプションライセンス(単価)が2万2000円~、Puppet Enterprise Perpetualライセンス(単価)が5万2000円~となっている。