屋外でも使いやすいF1.2レンズ
では外の猫も撮ってみよう。
都内のとある公園で見つけたちょっと寄り目の猫。そっと撮ろうと思ってかがんでカメラの用意をしてるとこっちに気づいて、近づくでも逃げるでもなくじーっと様子を見てる。
隠れたまま、石と草の間に猫が入るようにちょっと自分の位置を調節して、覗いてるような感じで1枚。
F1.2と明るいので手前と背景の両方を大きくぼかすという技を使える。
この猫は雨模様の曇天下での撮影だったけど、前ページ冒頭写真はよく晴れた日の別の公園。日差しが強かったので猫も木陰でくつろぎ中。目にピントを合わせ、ぎりぎりまで寄ってみた。新緑の緑がきれいに出てて気持ちいい。
F1.2と明るいと背景が多少ごちゃっとしてても、背景はほどよくボケて猫だけがきりっとするので使いやすい。
低木の下で毛繕いしてる姿を狙ってたらこちらに気づいて目が合ってしまった瞬間。左足が中途半端に上がったままなのがおかしい。
最後は強烈な影を。日没が近くなり、猫からすーっと長い影が伸びていたのでそれを狙ってF1.2で撮ってみた。
ぽかぽかして猫を撮るのに適した……というより、猫と一緒に屋外でのんびり過ごすのが快適な季節になってきた。日が長くなってきたので猫と遅くまで遊べるのもよし、である。
■Amazon.co.jpで購入
FUJIFILM レンズ交換式プレミアムカメラキットX-T1+XF18-55mmキットブラック F X-T1B/1855KIT富士フイルム
小さな工夫でプロ級に!デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書)荻窪 圭(著)宝島社
古地図とめぐる東京歴史探訪 (ソフトバンク新書)荻窪 圭(著)ソフトバンククリエイティブ
デジタル一眼レフカメラが上手くなる本 基本とシーン別の撮り方60上原 ゼンジ、桃井 一至、荻窪 圭(著)翔泳社
デジカメ撮影のネタ帳 シーン別ベストショットの撮り方荻窪 圭(著)MdN
古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド (玄光社MOOK)荻窪 圭(著)玄光社
筆者紹介─荻窪圭
老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/
この連載の記事
-
第864回
デジカメ
”猫撮影の基本”第3弾! 背景やボケ具合をコントロールするとよりイメージどおりの写真が撮れる -
第863回
デジカメ
”猫撮影の基本”第2弾! 広角と望遠の特性を知って使い分けると写真のバリエーションがぐっと広がる -
第862回
デジカメ
構える高さを工夫すると猫写真は大きく変わる! 新年度なのであらためて猫の撮り方ノウハウをご紹介 -
第861回
デジカメ
10年前に撮った猫とまさかの再会! 数年ぶりに出会っていた猫たちの写真をライブラリーから探し出した -
第860回
デジカメ
膝の上で気持ちよさそうにしている猫を親指シャッターやアクロバティックな体勢で自撮り! -
第859回
デジカメ
富士フイルム「X100VI」は発売前から大人気! 歴代「X100シリーズ」で撮った猫写真を集めてみた -
第858回
デジカメ
ぱぱっと設定できて程良い距離感で猫が撮れる! 富士フイルム「X100VI」は楽しい趣味カメラだ -
第857回
デジカメ
噛んだり、テレビを見たり、眠ったり……うちの黒猫ミルならではの瞬間を狙ってみた -
第856回
デジカメ
望遠に強い「OM SYSTEM OM-1 Mark II」+100-400mmレンズで寝ている猫を“どアップ”で撮影 -
第855回
デジカメ
ロゴが「OM SYSTEM」に変わった「OM-1 Mark II」を持って早速猫撮影へ -
第854回
デジカメ
カシオとオリンパスの約10年前のハイエンドコンデジをポケットに入れて猫撮影に出かけた - この連載の一覧へ