2in1で、クリエイター向け/ビジネス向けを両立する
Z Canvasや新VAIO Pro発売後も「VAIO Z」を選ぶ理由
5月21日、クリエイター向けの高機能タブレット「VAIO Z Canvas」の受注が始まった。さらに、25日にはVAIO Proシリーズの新型「VAIO Pro 13 | mk2」も発表。少し遡って4月には「VAIO Fit 15E | mk2」も発売され、ここに「VAIO Z」を含めると、新生VAIOの製品ラインアップはすべて出揃ったということになる。
2月の発表からおよそ3ヶ月経ち、VAIO Zに関する盛り上がりは落ち着いてきたように感じられるのは確かだ。だが、“モンスター”と呼ばれるVAIO Zの性能は、別シリーズの新型や他メーカーの新機種が登場しても決して見劣りしないはず。
そこで、いま改めてVAIO Zの魅力を確かめてみたい。クリエイティブに特化したZ Canvas、ビジネス向けに特化したPro 13 | mk2が登場してもなお、VAIO Zを選ぶべき理由があるとすればどんなことだろうか。本記事で探ってみたい。
試用機の主なスペック | |
---|---|
製品名 | VAIO Z |
CPU | Core i7-5557U(3.1GHz) |
メモリー | 16GB |
ストレージ | 512GB SSD(PCI Express x4) |
光学式ドライブ | なし |
ディスプレー | 13.3型ワイド(2560×1440ドット) |
通信機能 | 無線LAN(IEEE 802.11a/b/g/n/ac)、Bluetooth 4.0 |
インターフェイス | USB3.0端子×2、HDMI端子、ヘッドフォン端子、SDメモリーカードスロットほか |
本体サイズ/重量 | 幅324.2×奥行き215.3×高さ15.0~16.8mm/重量約1.34kg |
バッテリー駆動時間 | 約15.2~15.5時間(JEITA 2.0) |
OS | Windows 8.1 Pro Update 64ビット |
VAIO Zのタブレットモードは“おまけ”じゃない
VAIO Z発表時、独自の変形機構が大きな話題となった。天板中央を横断するようにラインが入ったマルチフリップ機構だ。これにより、ノートとしてもタブレットとしても使いやすいスタイルを実現している。
平常時はクラムシェル型のノートとして、ディスプレーを回転して少し傾ければフォトフレームとして、さらに倒せばタブレットPCとして使用できる。
この機構の優れた点は、タブレットモードで使用する際にキーボード面をディスプレーで隠せてしまうところ。本体を持ったときに手でキーを触ってしまうことを防げるため、タッチ操作やペン入力が快適に行なえる。また、フォトフレームのように使う際も、キーボード面が机と接する側を向かないため、机の上に安定しておけるというメリットもある。
Z Canvasと同等の使い勝手……では決してないだろうが、タブレットモードだけを見ても充分使える水準にある。後述するペン入力の快適さもあり(ペンはZ Canvasと同じものだ)、専用スタイラスのないタブレットよりもイラストや文字がかきやすい。VAIO Zのタブレットモードは決して“おまけ”的な機能ではないのだ。
通常のノートPCとして使う際にも、ディスプレーを開くとヒンジ部分が浮き上がって少し傾斜がつくという特徴がある。これによりキーが打ちやすく、長時間の文字入力も快適に行なうことができた。さりげない工夫ではあるが、こうした細かい部分が使い勝手に地味に影響してくるものだ。
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