今回はD2Cのアンケート調査を元に、ユーザーがアプリをダウンロードするときの心理についてです。
ネット広告を見たユーザーの心理とは!?
Q1:ストアで直接ダウンロードする以外に、広告からアプリをダウンロードしたことがありますか
- Yes
- No
女性に比べて男性のほうがアプリを広告からダウンロードしたことがある傾向です。
では、ダウンロードしたことがあるユーザーは、どのような広告からダウンロードしているのか、経路についてです。
Q2:Q1ではいと答えた方で、下記のどのような広告からダウンロードしたかご回答ください
- バナー広告
- アプリ紹介などの記事広告
- 動画広告
ダウンロードした経路を大きく「バナー広告」「記事広告(ネイティブ広告)」「動画」の3つで分けると、世代や性別によって顕著に違いがあります。
年代が上がるにつれて、記事広告からダウンロードする比率が高まるため、アプリ紹介記事やニュースサイトなどからダウンロードをしていると想定されます。広告するアプリのターゲット属性によって広告手法を考えることが良いと想定されます。
続いて、広告からダウンロードするユーザーの心理についてです。
Q3:Q2の広告からなぜアプリをダウンロードしたかご回答ください
- 面白そうだったから
- CMや口コミで知っていたから
- 暇だったから
- 広告が印象的だったから
広告からアプリをダウンロードするユーザーの心理としては、やはり一番は面白そうという自分自身の興味関心が重要な結果になっています。特に20-30代の男性はCMや口コミ経由でダウンロードすることが多いため、ゲームアプリのCMと親和性が高いと想定されます。
次は、実際にTVCMを見ているユーザーの行動についてです。
TVCMを見たユーザーの行動とは!?
最近アプリのTVCMが非常に多くなってきています。実際、TVCMを見たユーザーがアプリをダウンロードするのか、ユーザーの心理はどうなっているのでしょうか。
Q4:アプリのCMを見てそのアプリをダウンロードしたことがありますか。ダウンロードした場合、どこからアプリをダウンロードしましたか
- バナー広告
- アプリ紹介などの記事広告
- ストアのランキング
- 検索
- ダウンロードしたことがない
ダウンロードしたことがないユーザーが一番多い結果ですが、20代の女性が多いのが意外な結果でした。男性向けのゲームのTVCMが多いことが影響していると想定されます。
また、TVCMを見た後にADNW(AD Network)などのバナー広告経由でダウンロードするユーザーが多い結果でした。ユーザーはTVCMで認知し、サイト閲覧などをしているときにバナー広告を見てダウンロードしていると思われます。TVCM期にはADNWなどのボリュームを増やし、ユーザーの取りこぼしを防ぐことが重要です。
では、広告は打ち続ける必要があるのでしょうか。
Q5:同じアプリの広告を何度も目にするうちに、興味が強まってダウンロードしたことはありますか
- Yes
- No
何度も広告を見てユーザーがアプリをダウンロードしている可能性が、非常に高い結果です。そのため、ユーザーにTVCMで認知させダウンロードの行動を起こすためには、TVCMとネット広告のフリークエンシーを考えてプロモーションをすることが良いと考えられます。
リテンションは重要だが、本当に戻ってくるのか
最近、リテンションという言葉をよく耳にします。リテンションとは、一度広告でアクションしたユーザーにもう一度アクションさせることです。
有名なアプリのダウンロード数は、数百万~数千万ダウンロードを超えており、なかなか新規のユーザーを獲得しにくくなっています。そのため、過去に一度ダウンロードしてすでに使わなくなってしまったユーザー(アンインストールユーザー)に再度ダウンロードやアクションさせることにも注力をしています。
では、どの程度のユーザーが一度使わなくなってしまったアプリを再度使うのでしょうか。
Q6:過去に自分が使っていたアプリについて、広告を見てまた使用し始めたことはありますか
- Yes
- No
平均的に10~20%程度のユーザーは、広告経由で再度アクションを起こしている結果になっています。過去にダウンロードしていたユーザーに、再度アクションをさせるためには、今までと違った広告や手法が求められています。
ユーザーのリテラシーの向上、アプリの数やプロモーション費も増えており、ユーザーにアプリをダウンロードしてもらうことはどんどん難しくなってきています。
加えて、数百万ダウンロード以降のTVCMの出稿や、リテンション広告などの対応も増えてきています。
※弊社でもTVCMを実施している広告主様や、リテンション広告なども実施しておりますので、お気軽にご相談いただければと思います。