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今、買うべき春デジギア 2015 第3回

週刊アスキー副編 加藤兄が「モバイルなミニノートパソコン」をオススメ

「Let's note RZ4」は小さくても高性能なWindowsのひとつの極限のカタチ

2015年03月20日 11時00分更新

文● 週刊アスキー副編 加藤兄

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タブレットが欲しい?
お客さん、もっといいのありますよ

  “モバイル”って言葉は、ただ持ち運び可能って意味じゃない。3キログラムある17インチノートパソコンだって持ち運びはできるけどそんなのモバイルとは言わない。私はパソコンを電車でもふとんでもカフェでもいつでもどこでも気軽にもって歩きたい。でも、モバイルなミニノートパソコンは、小さくて軽くて持ち歩ける代わりに何かをがまんしなくちゃならないのでは? 答えはノー。小さくても何も犠牲にしなくてもいい。そう、レッツノートRZ4(以下RZ4)ならね。

店頭モデルのカラーはブルー&カッパーというなかなか挑戦的な色か、シルバー1色の2種類。ブラックはない。今はまだ

 私にとって、10.1インチ液晶を搭載したこのマシンの最大のポイントは745グラムというその軽さ。経験上、1キロを超えると、最初のころは持ち歩いていても、ほかの荷物があるなど何かのきっかけで持ち歩かなくなるものだ。

 それから重要なのが起動時間をはじめとした動作スピード。Windows 8.1は基本的にはスリープモードで使うOSなのであまり機種ごとの差は出にくいが、RZ4は1秒程度で起動する。最新のCore M-5Y31やSSD、メモリー8GBというノートパソコン全体でみても高いスペックで、作業中も快適でストレスを感じない。

 なぜスピードが重要かと言うと、持ち歩いた先で使いたいと思ったときにすぐ使えるからだ。いまどき、起動に10秒かかったらもう萎え萎えでちょっと手軽に使えるとは言いがたい。そうすると最終的には持ち歩くのが億劫になってくるものだ。

モバイルノートパソコンだと、カーソルキーまわりにもビッチリキーが配置されていたり、右SHIFTキーが小さかったりするが、RZ4はそんなことなくて素敵。なにしろ私、会社で使用してるパソコンはカーソルキーに接している“PageDown/Up”キーを無効にしてますからね。間違って押しちゃいがちなので

インターフェースにHDMI端子があるのに、15ピンD-Subディスプレー端子もある。そう、後者はプロジェクターに画面表示したりするときには、まだまだ使う機会の多い端子。本体が小さいからって、こういうのを省いたりしないのが、ビジネスの現場で信頼されているブランドの要因なんだと思う

 つまりRZ4をひと言でいえば「小さくて高性能なパソコン」となるが、たぶん、これがギリギリの小ささだと思う。もっと小さなWindowsパソコンを買ったこともある(何度もある)が、あまり使えなかった。カーソルやアイコンが小さすぎてうまくクリックできないから。文字が小さすぎてよく見えないから。そういう意味でもRZ4はWindowsの極限のカタチと言える。

 最近は、手軽に使えるデバイスとしてタブレットが人気だが、もし買おうと思っている人がいたら「ちょっと待ちたまえ」と言いたい。タブレットこそが、“小さく軽くするために”スピードや文字入力などいろいろ犠牲にしているデバイスだからだ。

 RZ4も当然の顔してタッチパネルを搭載しているわけで、タブレットふうに使える。RZ4を買うともれなくタブレットがついてきます、みたいな感じ。そのぶんお値段も3倍くらいするが、毎日使う道具に金かけなくてどうする。販売員みたいな言い方で気が引けるが、RZ4はマジでマイナス点のほとんどないパソコンだと思うので、買って損はない。はずです。

 あ、1点だけ要望を言うと、限定版でいいので本体カラーがブラックのモデルを出してください。

キーボードと液晶が背中合わせになるように、ぐるっと回せばタブレットスタイルに。ふだん使いとしてはこのカタチがメインになりそう。とすると別売(税別2000円)のキーボードカバーは必要かも

主なスペック
製品名 Let's note RZ4(CF-RZ4JDMBR)
実売価格 25万円前後
CPU Core M-5Y31(最大2.4GHz)
メモリー 8GB
ストレージ SSD 256GB
ディスプレー 10.1インチ(1920×1200ドット)タッチパネル
バッテリー駆動時間 約10時間(JEITA 2.0)
サイズ/重量 幅250×奥行180.8×高さ19.5mm/745g
OS Windows 8.1 Pro Update(64ビット)
付属ソフト Office Home and Business Premium

週刊アスキー副編 加藤兄

 年相応に最近お腹が出てきつつある私ですが、実はその一因はLet's noteにあるのではないかと考えている。だって、ふとんに入ったままで仕事でもゲームでもなんでもできちゃうんだもん。ラクチンすぎる。

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