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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第53回

日本初開催のInstagramミートアップ「#MeetMeJapan」 つながりで写真を学ぶ、楽しむ

2015年02月11日 15時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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都内7方面からお台場海浜公園に集結したInstagramユーザー。約170人が、2月1日の午後、東京中で写真を撮影し、Instagramに投稿した

 Instagramはクールな写真を簡単に投稿することができるモバイルアプリです。非常にシンプルな使い勝手と、写真という非言語のコミュニケーションの具現化は、一般ユーザーに加えて、セレブや企業・ブランドからもその活用が進んでいます。

 その結果として、最近では最も注目されるソーシャルメディアへと成長しています。アクティブユーザー数、ユーザー増加数についてもTwitterを追い越す成長を見せており、特に若年層を中心に信頼を集めているサービスとなりました。

 Instagramは、シンプル、クリエイティブに加えて、「コミュニティ」という創業以来のコンセプトを貫いています。その3つ目のコンセプトを実現しているのが、Instagramのユーザーが集まって企画する撮影会「インスタミート」です。

 日本でも、全国47都道府県でインスタミートが企画されるプロジェクト「#MeetMeJapan」が発足しました。2月1日の東京でのイベントに参加してきたので、その様子をご紹介します。

 なお、全国すべての都道府県でこのプロジェクトが展開されています。例えば東京の場合は「#MeetMeJapan_Tokyo」という形で、ハッシュタグの後ろを都道府県名に変えることで、プロジェクトの写真を見ることができます。

寒空のお台場に集まった170人のインスタグラマー

 日も傾き始めた夕方のお台場に、各方面から続々とインスタミート参加者が集まってきます。2月1日は、六郷土手、上野駅、代々木公園、東京駅、浅草、表参道、大門の7ヵ所を出発したグループが、Instagramでシェアする写真を撮影をしながらお台場に集まってきました。

 普段からInstagramで活動するユーザーが企画し、それぞれの場所での撮影会を行なって、最終的にお台場に集結するというのが、今回のイベントの流れでした。砂浜に集まってきた彼らは、お互いに撮影してきた写真を見せ合ったり、被写体になりあって夕日が沈むお台場の撮影を楽しんでいました。

 上野駅から出発するインスタミートのオーガナイザーを務めたユーザーのYuma Yamashitaさん(@yuma1983)は、自身の写真体験がInstagramをきっかけにスタートしたことを振り返ります。

お話を伺ったYuma Yamashitaさん(右)。Instagramをきっかけに写真が好きになったと話すYumaさんは、ミートアップの企画にも携わった経験がある

 「最初はInstagramを日記感覚で始めました。アプリに流れてくる他の人の写真を見て、だんだん自分でももっとうまく撮れるんじゃないかと思うようになりました。そこが、写真を始め、のめり込んだきっかけです。

 Instagramを通して、地域ごとに撮影会、ミートアップなどが開催されています。こうした撮影会に参加するようになり、うまい人のテクニックを学ぶ過程で、自分の写真も向上していきました。

 ミートアップはInstagramの使いこなしや写真の技術をみんなで楽しめるところが魅力です。同じところを歩いていたのに、他の人はこんなカッコイイ写真を投稿したのか、という競争心にも火が付きますし」(Yumaさん)

 Yumaさんは、2014年5月に開催されたワールドワイドのインスタミートで、オーガナイザーを務めた経験もあります。ご自身も初心者で、インスタミートで写真にのめり込んだ経験があったからこそ、インスタミートを企画する際にも初心者が楽しめて、学べる場作りを心がけているそうです。

お台場に集まり、道中に撮影した写真を見せ合うユーザーたち。同じところを歩いていても撮影した被写体や加工した結果が異なり、お互いにクリエイティビティを刺激される。あるいは良い写真に悔しがったりする場面も


(次ページでは、「今のトレンドはデジカメで撮って、後からアップ?」)

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